菅さんの国会答弁は、ちょっと他人にはお勧め出来ないようなレベルだが、菅さんのマスコム操縦術はかなりのレベルである。
主要紙が一斉に通常国会の冒頭解散や来年2月の解散説を否定し始めたから、あっという間に衆議院の早期解散の機運はどこかに吹っ飛んでしまった。
今回は毎日新聞の観測記事が一番早かったように思うが、主要各紙が後追い記事を次々に出せば、これで世間の空気は一変する。
ご本人は何も言わないが、特に否定もしないのだから、如何にもマスコミが空気を作っているような感じだが、実際には官邸から何らかのメッセージが出ていたのだと思う。
菅さんのマスコミ操縦術は、相変わらず凄そうだ。
さすがに赤旗はその手に乗らないだろうが、主要マスコミがこぞって通常国会冒頭解散や2月解散を否定すれば、まず流れは変わらない。
緊急事態宣言の再発出も、全国一斉休校も、さらにはGo To イベントの全面中止もないはずである。
来年のオリンピック・パラリンピックの中止もない。
日本学術会議問題も、いずれ何らかの形で収束するはずである。
国会答弁は決して褒められないレベルだが、やることはやる、というのが菅流だろう。
多分、携帯電話料金の見直しには、もう一歩踏み込むはずである。