立憲民主党と国民民主党の解党は不要だと思うのだが、そこまでやって、さて、何を得られるのだろうか? | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どうも分からない。

新党を作るのであれば、新党結成準備会みたいなものを早く立ち上げればいいと思うのだが、どこまで行っても相変わらず立憲民主党と国民民主党のそれぞれの現在の執行部の間での話し合いになってしまうようだ。

まあ、新党結成準備会みたいな新しい組織を作ってしまうと、立憲民主党も国民民主党も新党参加者と新党不参加者に分かれてしまって、結果的に新党不参加者にそれぞれの政党の資金と組織を奪われてしまう結果になりかねないから、両党の解党手続きと新党の設立手続きを一挙にやってしまって離反者や脱落者を一人も出さないようにしたいのだろうが、外部から見ている限り、皆さん、相当無理をしているように映る。

とても上手く行かない。

こういう話を前に進めるためのインセンティブらしいものがどこにも認められないのだから、これは止むを得ない。

統一会派の結成くらいだったら、特に損する人はいないようだから何とか上手く行ったのだろうが、これを一歩先に進めて既存政党を解体して新党を結成しよう、などということになったら、一気にハードルが上がってしまう。

少なくとも立憲民主党と国民民主党を解党したうえで新党を結成することが関係者にとって具体的にどの程度プラスになるか、ということくらいは明示しておかなければならないはずだ。

まずは、関係者にどの程度の経済的メリットがあるのか。

経済的には大してメリットはないが、選挙では大きなメリットがある、ということであれば、選挙を目前に控えている人にはそれなりに魅力があるだろうが、当分選挙がない参議院議員のみなさんにはそう大して魅力がある話には思えないだろう。

船に乗り遅れるな、とばかり騒ぎ立てている方もおられるような印象だが、さて乗り込もうとしている船は、どんな船だろうか。

まあ、泥船だとは思わないが、相当脚は遅そうである。

乗るなら、それなりに脚が早そうな船がいい。