たった一人の存在で如何にも検察の正義が捻じ曲げられてしまったような印象が残っているのは、関係者の皆さんにとって実に不本意なことだろうと思っている。
検事総長がいよいよ稲田伸夫氏から林真琴氏に交代になる。
どこからも異議の申し立てがないようだから、まあ、順当な人事だということになる。
これで検察の背骨がすっと伸びてくれればいい。
実際どこまで政治が検察に介入したことがあるのか分からないが、ここ数年間の検察と政治の関係は傍から見て不自然だった。
当然起訴されるはずの人が不起訴になった、などというニュースを見て、あれれ、検察まで忖度しているのかな、などと思ったものだ。
本当のことを知らないから、あくまでSNS等を通じて流れてくる様々な風評からでしか判断できないのだが、印象は実に悪かった。
くれぐれも検察の威信の回復に全力を尽くしていただきたい。
中途半端はいけない。
これで、政治家の背筋もグッと伸びるはずである。