心得違いをしてしまった人に本人の非を得心させることは難しい。
自分は被害者だ、などと逃亡先のレバノンで嘯いているゴーン被告の黙って聞いていなければならないのが実にもどかしい。
ゴーン被告の悪行がどの程度のものであったのか、部外者である私たちにはなかなか分かりにくいが、日産の経営陣が密かに内部調査を進めなければいけなかったくらいにゴーン被告の日産内部における傍若無人ぶりは徹底していたのであろう。
ゴーン被告の個人資産が100億円を超えるという噂があるが、雇われ経営者にしか過ぎなかったゴーン被告がどうやってそれだけの個人資産を蓄積できたのか不思議でならない。
日産やルノーを食い物にしていたのではないか。
日産やルノーの会長であるという地位を利用して個人的な利益を貪っていたのではないか。
顧客や株主、従業員に還元すべき利益を個人的に貪っていたのであれば、ゴーン被告は到底被害者とは言えない。
被害者は、日産の株主や従業員、そして日産の顧客ということになる。
ゴーン被告が海外逃亡したことによって日本での裁判を続行することが事実上困難になった。
これまで公判に備えて懸命に準備してきた裁判所も、検察庁も、さらには弁護人も大変な迷惑と損害を被ることになった。
被害者は司法関係者だけではない。
日本の国民全体が大きな被害を被っている。
あなたは、どこまで行っても海外逃亡した刑事被告人、犯罪者であって、被害者などでは決してない。