第196回通常国会を迎えて、野党の皆さんにどの程度期待出来るか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今日、第196回通常国会が開会になった。

野党の皆さんは、さぞ手ぐすね引いて通常国会の開会を待ちかねていたところでしょう、などとと普通なら申し上げるところだが、先の衆議院議員選挙で野党各党がそれぞれに大幅に議席を減らし、さらに、民進党が野党の劣勢を覆すべく高らかに掲げた統一会派構想が見事に高転びしてしまったので、どう見ても野党の皆さんは気勢が上がらないはずである。

この通常国会は、与党が主導権を握る国会にならざるを得ない。
立憲民主党に多少の勢いがあるように見えても、昨年の通常国会の民進党ほどではない。

うーん、今年も森友学園、加計学園問題が予算委員会での審議の中心になるのかしら、となどと思うと少々ウンザリするのだが、多分今年の予算審議は低調裡に推移するはずである。
多少の見せ場があっても、政権の土台を揺るがせるような大きな問題にはならないはずだ。

この通常国会の華は、予算審議が終わってからかなあ、と思っている。

民法・成人年齢の改正問題、民法・相続法制の改正問題、働き方改革に伴う労働基準法等の改正問題、飲食店における喫煙規制問題等々、国民の生活に大きな影響を与える大事な問題が次々にこの通常国会に登場してきそうな予感がしている。
勿論、憲法改正の発議問題もそうである。

野党の皆さんがよほど態勢を整えておかれないと、あっという間に渦に呑み込まれ、与党に押し切られてしまう。
こんなに頼りなさそうな野党で本当に大丈夫なのかしら、と思うが、他に頼りになれそうな人がいないのだから、仕方がない。

野党の皆さんには、現有勢力でしっかり仕事をしてくださいね、と言う外ない。

対案のない抵抗戦術、反対のための反対は、決してされませんように。
コップの中の嵐も、決してされませんように。