日本にトランプ氏のような民衆扇動型政治家が現れないことの幸せ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

週刊文春のスクープの後追い記事が続くようだと、さすがの甘利氏もギブアップするところだろうが、週刊新潮や夕刊紙、スポーツ紙が追いかけるような雰囲気は今のところない。
週刊文春から第2弾、第3弾の告発記事が出てくれば別だが、今のところ永田町も官邸も落ち着いた対応をしている。

気が早い維新の党の松野氏は早速甘利氏に対して辞職勧告をしているようだが、まだそこまで事態は切迫していない。

TPP交渉での甘利氏の奮闘ぶりが目に焼き付いている人が多そうだから、あまり甘利バッシングは大きくなりそうにもない。

ここが攻め時だ、潮目が変わった、と喜び勇んだ方々が野党の中にはそれなりにおられたようだが、ここで何としても甘利氏を引き摺り下ろせ、などという声はどうも高くなりそうにもない。
甘利氏が何らかの公共工事に絡んで政治資金集めに人一倍熱心だった、などという噂を聞いたことがないから、多分今回の件は単発的なスキャンダルで終わってしまうのだと思う。

これは典型的なあっせん利得事案だ、と言い切ってしまう人もいるが、まだ真相は闇の中である。
少なくとも、今週中は何とも言えない。

勿論看過すべからざる重大事件になる可能性もないとは言えないが、安倍内閣の命運を左右するようなものまでには発展しないはずである。

何故、そんなことを言うか。

甘利氏の普段の仕事ぶりからだ。
とても利権漁りしているようには、見えない。
如何にも、仕事人間だ。

まあ、あくまで外から見た印象でしかないが・・・。