拉致被害者の家族の方々はどんな思いでイスラム国人質事件を見ておられるだろうか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

未だ確たる情報には接していない。

ヨルダン政府がイスラム国との交渉に乗り出して、どうやら何らかの合意に達したようであるというニュースが流れてきているが、本当に後藤さんの解放につながるのかどうかは何とも言えない。

何とも言えないときは、ひたすら祈るしかない。
明日になればかなり状況が見えてくるだろうと思ってはいるが、どういう状況になってももはや私たちの心は晴れない。

このもやもや感にどう向き合ったらいいのか、まだ答えはない。
少なくとも私は、手放しでヨカッタ、ヨカッタなどとは言えない。

おそらく政府の関係者もそうだろうと思う。
実に苦い。
後藤さんの無事が確認されたとしても、滅多矢鱈に笑顔を見せることは憚られる。

イスラム国は湯川さんを処刑したと言明しているようだから、やはり湯川さんは殺害されていると考えるべきであろう。
湯川さんのご家族の心情を慮ると、後藤さんのことばかり報道しているマスコミの論調に同調ばかりしていられない。

横田さんご夫妻はどんな思いでこのイスラム国人質事件を見ておられるだろうか、とふと思った。
私たちは、あらゆることをすぐ忘れてしまう。
風化させてはならない、と思いつつも、やはり実際には直接の当事者でない限りあらゆるものが風化していってしまう。

現在の時点で拉致被害者のご家族の方々のことに言及するのが適切かどうかはいささか疑問だが、これからどんな展開になっても間違ったコメントを出さないで済むように、まずは自分自身を戒めておこうと思う。

私たちのことも忘れないでください!
そう叫びたい方々が結構おられるはずである。

私自身に対する言い聞かせである。