閑話休題。石巻の石ノ森萬画館に行こう | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

今回の視察の目的の一つは石巻の現状を見ることだった。

瓦礫の片付けは出来ているが、建物の解体も進んでいないところもあちこちにあるから本格的な復興には程遠いが、再生への息吹は感じることが出来た。

最大の収穫は、11月17日に再開した石ノ森萬画館である。
東日本大震災による巨大津波で犠牲になられた方々の鎮魂と石巻の再生・復興に向けての石巻の方々の決意を新たにする場になっている。

日本の漫画の水準が高いことが良くわかる。
私も大の漫画ファンだが、3階の漫画コーナーにあった漫画は実に良質の、みんなに読んでもらいたいような漫画ばかりであった。

次から次へと大勢の家族連れが萬画館を訪れていた。
大人800円の入館料は安くはないが、それだけの価値はある。
いや、現在の展示内容からするともっとそれ以上の価値がある。

行けば分かる。

厳選された震災関連の資料が展示されている。
震災関連の膨大な記録を読むことも大事だが、多分普通の人は資料に圧倒されてしまって意気消沈してしまうだろう。
気が滅入るようなことばかりである。
その膨大な記録の中から何を選んで展示するか。
そこに萬画館の運営に携わっている専門家の方々のセンスが光る。

3人の被災者の手記が掲載されている新聞の記事が展示されていた。
これだけでいい。
涙が自然に溢れてくる。

その脇のラジオから地元放送局の女性アナウンサーの声が流れている。
地震発生直後の放送である。

多分これ以上の記録を読むと、立ち上がれなくなる。

石ノ森萬画館のいいところは、その場を離れれば今度は別の世界が大きく広がっているところだ。

石巻までの交通の便が段々良くなっている。
代行バスにも乗り慣れてきた。
一日も早く仙石線が全面開通することを願っているが、今でも石巻に行くのはそう不便ではない。

私のブログを読んでくださっている皆さんにお願いである。
是非、石巻にも足を運んでいただきたい。
石巻は皆さんを待っている。