出たい人よりも出したい人を探せ | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

当然の流れだと思うが、まだどこかに勘違いがある。

皆さんは、下記の新聞報道を読んで何か変だな、と思われなかっただろうか。

参考:時事通信配信記事

「衆院選、候補者を全国公募=現職国会議員も対象に―維新

時事通信 4月22日(日)2時31分配信

 地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)は21日、次期衆院選に候補者を擁立する場合は全国公募する方針を固めた。3月に開講した「維新政治塾」の受講者に加え、現職や元職の国会議員も対象とする意向だ。
 維新の会は、政治塾の受講者を衆院選の立候補者として養成する方針。同塾の受講生を選考する際は、現職の国会議員は対象外とした。ただ、当選後の党としての活動をにらむと、経験の乏しい初当選議員だけでは国会対応などに問題が生じる可能性もあることから、議員としての活動経験がある現職、元職も公募対象に含めることにした。「公募は衆院解散の機運が高まった時点で開始する」(維新幹部)方針だ。」


大阪維新の会が始めた政治塾では、そもそも人を「育てる」という機能は果たせない。 
受講者を集め過ぎたのが良くない。
専ら講義形式にしたのが良くない。
その都度論文を書くことを求めているが、精々が感想文程度の作文だろうから、これではとても切磋琢磨の場にはならない。
選別の場にはなっても、人育ての場にはならない。

人を育てるためにはそれにふさわしい装置がいる。
それなりの学びの場とカリキュラムが必要であり、人を育てることが出来る教師がいなければならない。

多分、大阪維新の会政治塾にはその用意がないはずだ。

出たい人よりも出した人を探すべきだ。
意欲があることは大事だが、意欲と能力は必ずしも一致しない。
プロ野球でも相撲でも全国を行脚して、伸びそうな人をスカウトしてきている。
ドリームチームを作ろうとするのであれば、鉦や太鼓で探し歩くべきだ。
どこかにはいる。

全国公募などと言っているのは、お高く留まっている証拠。
これでは本当に役に立つ人は集まらない。
待っていては世の中は変えられない。

もっともっと動け。
今の倍の速さで動け。

橋下氏へのメッセージである。
もう息切れし始めたのかしら。