解が見えたような気がする | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

寝る前に考えたことは寝ていても頭の中に残っているものだ。
寝ながら考えている、というのが最近の私の日常である。

昔の計算機ならグルグルと手回しで計算機を回して答えを出す感覚だが、私の場合は寝ながらコンピューターが計算を続けており、ある瞬間にポンと音を立てて答えが出てくるような感じである。
久しぶりに答えが出たような不思議な感覚に襲われ、布団から抜け出してこのブログを書いている。

寝ている場合じゃない。
久しぶりに解が見えたような気がする。

前原氏は、小沢氏からどんな誘いがあっても自分の方から小沢氏の個人事務所に出向くようなことはしない方がいい。
前原氏が小沢氏に面会を求め、小沢氏から面会を許されて小沢事務所を訪問した、という形になると前原氏が小沢氏に屈した、あるいは媚を売った、阿ったということになる。

これから一国の宰相になろうとする者が誰かに膝を屈し、いわば朝貢するかのように臣下の礼を取る、などということが許されていいはずがない。
ここは、最後まで胸を張って堂々と自分の志を述べておけばいい。

前原氏は、自分に近づこうとする人を無碍に斥ける必要はない。
各方面から適材適所で人材を登用したい、役に立つ人とは是非ともチームを組ませていただきたい、と懐を拡げて待つことはいい。
小沢氏に膝を屈するような形で小沢事務所を訪問するのでなく、然るべき第三者の立会いの下で直接会談することはいい。
ここは、どんな誘いがあってもぐっと我慢して形を整えるところである。

昨日、前原氏は正式に出馬表明する前に京セラの稲盛和夫氏を訪問して民主党の代表選挙に名乗りを上げる挨拶をしてきている。
これが鍵だった。

稲盛氏は理念面で民主党を支える経済人の代表者で、民主党の存続のためにはなくてはならない存在だと私は見做している。
その稲盛氏に会って、立候補の決意を披歴し事実上の同意を取り付けてきたのだろうから、前原氏の動きは周到だ。
前原氏に引き続いて小沢氏も稲盛氏と面談したようだから、これで稲盛氏を介して前原氏と小沢氏とを繋ぐパイプが昨日出来たということになる。

前原氏が特に動かなくとも稲盛氏が小沢氏との仲介役を買って出ることが出来るようになったのだから既に大勢は決した、というのが私の見立てである。

海江田氏や小沢鋭人氏にはこれが出来ない。
野田氏も稲盛氏とのパイプがあるようには思えない。
馬淵氏はまだそこまでの貫禄がない。

これから暫くは、前原氏を中心とする関西人脈の時代だということである。

自民党の谷垣総裁も京都なら、自民党きっての理論派である伊吹文明氏も京都である。
関東や東北の人にとってはアレアレアレ、というところだが、この際同郷人のよしみで谷垣氏も伊吹氏も前原氏に協力を表明すればいい。
現在の困難な時代を乗り切るために必要な政策を実施するために協力する。
そう割り切ることだ。

出来るだけいい政治が実現するように、互いに切磋琢磨し努力する。
まずはそういう謙虚な姿勢を、皆、示すことである。

前原氏は安倍元総理の轍を踏まないことだ。
つい頭が上がり鼻っ柱が高くなりそうな雰囲気を持っているが、独り善がりにならないよう慎むことである。
理想は高く頭は低くしていれば、段々に聡明になる。

私のこの声が前原氏周辺に一瞬でも早く届くことを願って、このブログを書いておく。