昨日の日経の広告である。
何故、今この書を公刊するか。
今さら耐震偽装事件やセーフティネット問題を取り上げても時期外れではないのか。
ピントがずれているのではないか。
そいう疑問が湧いてくるのではなかろうか。
その疑問に答えるのが、私の役目だと思っている。
本書の追補部分に次の通り書いておいた。
「昨年6月に本書を公刊しましたが、この度新装改訂してPHPパブリッシング社から発行することにしました。
平成21年の衆議院議員選挙で自民党が大敗し、民主党に政権交代がなされましたが、政治主導の掛け声とは裏腹に民主党の政権運営が迷走を続け、今日の混迷と政治の停滞を招いたことは皆さんご承知のとおりです。
民主党の若い国会議員が仕事をしない、勉強をしない、単なる投票マシーンになり下がっている、これでよく政治主導だなどと言えるものだ、役所に丸投げじゃないか、などという批判があちこちから上がっております。
あの政権交代は何だったのか、という国民の声を聞かない日はありません。
国会議員は特定の団体や特定の個人の利益の代弁者であってはならない。
国会議員は国民の代表者である。
国会議員は政争に明け暮れて、国民の生活を守るという大事な使命を疎かにしてはならない。
国会議員は党派の別を超えて、国民の生活を守るために全力を尽くさなければならない。
私は、改めてそのことを強く訴える必要を痛感しております。
そのためには、政治主導とはどういうものであるかを具体的に示す必要があると思っております。
当選回数の多寡は関係ありません。
やる気とこれを実行するための必要な人材が揃えば、本当の意味で政治主導の政策決定が実現できる。
私はそう確信しております。
危機と戦う!セーフティネット議員連盟の活動を是非与野党を問わず多くの国会議員や国民の皆様に知っていただきたい。
そう思って、本書を発行することにしました。
しかし、それだけでは足りない。セーフティネット議連の活動の原点には耐震偽装問題検討ワーキングチームの活動実績があるということを是非知っていただきたい。
これこそが政治主導の具体的な姿だ、ということをお伝えする責任が私にはある。
そう思って、新装改訂版を作るにあたって耐震偽装問題検討ワーキングチームで作成公表した多くの提言書の中から代表的な提言書を紹介することにいたしました。
国民の生活はわれわれが守る!
これから新たな歩みが始まります。
危機と戦う!セーフティネット議員連盟の幹事長の片山さつきさんが昨年7月の参議院選挙で当選し、今度は参議院で活躍の場が与えられるようになりました。
国民の生活を守る。国を守る、という新たな戦いに臨むことを、改めてここに宣言します。」
どうか、皆さんには是非この書を手に取って読んでいただきたい。