勉強の仕方 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私は学生時代家庭教師をしたことがあるが、自分の子供に勉強を教えたという記憶がない。

只管、本を読むことの大切さと、テレビやゲームに熱中して自分の貴重な時間を浪費することのもったいなさを普段の生活を通じてなんとなく伝えた程度だ。


子供たちは、毎日私にメッセージを書いてよこしてくれた。

最初のころは広告の裏に書いてあった。

そのうちに絵付きの日記帳になった。


深夜、時には早朝早く家に帰って子供たちのメッセージを読んで、一言二言お父さんのメッセージを書き残しておく。

5人の子供のメッセージだから小一時間かかる。

結局、勉強そのものを教えたことはない。


私に毎日ご自分の勉強の進捗状況を教えてくれる若者がいる。

理論の習得が上手くいかないような気がしている。どうしたら理論を上手に暗記できるか教えてほしい、とメールが来ていた。


理論は暗記するものではなく、納得するものだ、というのが私の考えだ。

断片的な知識は詰め込みで暗記するには相応しいが、理論は筋道を自分で理解し、自分のものにする必要がある。

納得、という作業がどうしても必要だ。


理論は声に出して読み上げるよりも、自分で自ら書いて納得するのがいい。

理論を構成する大事な要素をそれぞれ抜き出し、箇条書きにして互いの関連を矢印で結ぶ、などの作業を繰り返しやればいい。

いわゆるチャート式の勉強が役に立つはずだ。

ところどころ空白を作って、そこにどういう内容を織り込んだらいいか、などと考えていくと自然に推理力がつく。


無理に暗記しようと思うのでなく、身体で理解しようとするのが理論ではないか。


何かのヒントにしていただければ幸いである。

さて、菅総理への注文である。

その方面には疎いので、などと述べているようだが、一国の総理大臣は国家運営の最低限の理論ぐらいは身に着けておいて欲しい。

仮免内閣だということを自覚しておられたようだが、予習も復習も叶わないのが国家の運営である。


くれぐれも決定的な間違いだけは犯さないで欲しい。