私の周りでは、今度の選挙には投票には行かない、という人が多い。
各種の世論調査でトップに立つのは、大体は支持する政党がない、まだ決めていない、という人たち。
参議院選挙は衆議院選挙よりも一般の国民には遠い選挙だから、よっぽどひいきの候補者がいなければ投票に行かなくなる。
これまではタレントや有名なスポーツ選手などを並べて一定の有権者の投票行動を誘っていたが、どうも今回は有権者はそんなことでは釣られないようだ。
誰がやっても駄目なんだ。
選挙のときだけうまいことを言ってるけれど、やっぱり駄目なんだ。
どうせ変わりはしないんだ。
怒りではなく、がっかりや失望感が支配的である。
しかし、注意しなければならないのは、そのがっかり、失望感が段々怒りに近づいているということだ。
これは、民主党に対してではなく、鳩山総理個人の問題である。
普天間基地移設問題は、もはやのっぴきならないところにまで来ている。
私は、鳩山総理は口が裂けても辺野古への移転案を持ち出してはならないと思う。
破れかぶれであろうと、鳩山総理は、最後まで県外移設に拘るべきだ。
徳之島への移設が出来るなどとはもう誰も信じていないだろうが、それでも鳩山総理は、自ら信じるところを訴えるべきである。
出来ないのは、力がないから。
これは仕方がないことである。
選んだ方が悪い。
本物を選ぶ目を養ってこなかったのが悪い。
国民は、今、政治家の一挙手一投足を見ている。
卑怯な人たちは許さないだろう。
だから、鳩山総理には、最後まで嘘はついて欲しくない。
潔い人は、必ず許される。
私は、そう信じている。
普天間基地移設問題で失敗したからといって、これで日本が終わるわけではない。
国民が日本の政治家を見放さなければ、いずれ必ず救国のための大連合が成立するはずである。
鳩山総理には、国民のがっかりや失望感を怒りに転化させないようにくれぐれもお願いしておきたい。