自民党の中に法曹資格のある議員でつくった会がある。
弁護士バッジになぞらえて「ひまわり会」と称している。
昨年までは、私が幹事長を務めていた。
昨日久しぶりに会合の呼びかけがあったので出席した。
自民党の中で法曹資格がある現役がぐっと減ってしまったので、ごく小さな集まりになったが、それでも顔を揃えた方々は、皆熱い。
皆、日本の現状を真剣に憂いている。
弁護士出身の国会議員は、間違いなく真面目に仕事をする。
法務部会長、ネクスト法務大臣に抜擢されている森雅子参議院議員は、同志が少なくなっているから仕事が沢山回ってきて大変だ、と言いながら、嬉々として仕事に勤しんでいる。
元法務大臣、外務大臣の高村正彦さんも出席されていたが、森さんと私、の若手二人で法務部会を支えて頑張っています、などと挨拶された。
自民党の副幹事長を務めている柴山昌彦氏も、鳩山総理の政治資金規正法違反問題についてマスコミから取材攻勢があったようだが、その合間を縫って駆けつけてきた。
慶応大学の医学部と法学部の教授であり、医師兼弁護士の古川俊治参議院議員も出席した。
改めて一人ひとりが実に立派な政治家であることを確認させていただいた。
短い期間であったが、こういう人たちと一緒に仕事をさせていただいたのは、私にとって忘れがたい幸せである。
長老の元厚生労働大臣津島雄二さんも出席された。
谷垣さんに昼間会って色々直言されてきたようだ。
「このままでは、本当に日本はダメになりますよ。
命懸けで国民にそのことを訴えなければダメですよ。
これから3か月が全てです。
自分の全てを賭けて、谷垣さん、あなたが国民に直接訴えかけなければダメですよ。」
日本がじり貧、自民党がじり貧になるというのではなく、やがて日本が、自民党がどか貧になる、というのが昨日の出席者の共通の理解であった。
本当に、この危機を、何としても乗り越えていかなければならない。
そういう熱い思いを滾らせている人が自民党の中に何人もいる、ということを、皆さん是非ご理解いただきたい。
ひまわり会でも事務局長を務めていただいた牧原秀樹氏も出席していた。
牧原氏などは、国を憂うる若手政治家の代表格である。
こういう人と一緒に仕事をさせていただいたのだから、私に悔いは無い。
さて、今日の衆議院の本会議で凶悪重大犯罪についての公訴時効を廃止する法案が可決成立することになった。
昨年の1月に法務省の中に勉強会を設置し、私が勉強会の下のワーキングチームの座長となって検討を始め、7月に報告書で発表した内容が、いよいよ今日実現するのである。
衆議院、参議院のひまわり会のメンバーが、公訴時効廃止の先頭に立ってくれたお陰で、こんなにも早い法の成立になった。
少なくとも1年前の今頃は、誰もこのような法改正が実現できるとは信じていなかった。
やれば、できる。
奇跡は、起こすものだ。
改めてそう思っている。
4月27日、私にとって奇跡は起こすものだ記念日。