正義を実現しやすくするための方策 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

私は取調べ過程の全面的可視化は不可避である、と述べたことがある。


ただ、真犯人である被告人や被疑者が罪に問われることを免れるための武器、正義の実現を妨害するためだけの武器として取調べ過程の全面的可視化が使われる、というのは、私の本意ではない。

あくまで、冤罪被害を出さないための一つの方策である。

取調べ過程の全面的可視化で、捜査の適正さと裁判そのものの実質的公正さが担保され、正義が実現されやすくなることを期待している。


取調べ過程の全面的録画、録音の実施のためには、相当の財政負担を必要とするだろう。

多額の予算をかけて実施したが犯人を逃がしてしまうだけ、というのでは、正義の実現の要請には反する。

私は、取調べ過程の全面的可視化を不可避と認めたうえで、どのようにして法の正義を実現するのか、真犯人の検挙につながり、かつ新たな犯罪被害を生まないための方策を緊急に整備すべき、ということを改めて訴えておきたい。


これは、警察や検察の取調べの実態を知っている人でなければなかなか分からない問題だ。

被疑者や被告人の刑事訴訟法上の権利のみ声高に主張し、犯罪の被害者の立場や一般の国民を犯罪の被害から守る、ということについての認識が薄いように見える弁護士会からは、なかなかこういった問題について国民の立場に立った、バランスのいい意見は出てこない。

専門家であるが故の限界がそこにあるように思える。


そこで、是非、皆さんで率直に意見交換しておいて頂きたいのである。

今度の選挙に私のすべてを賭けているので、あえて問題提起しておく。