米櫃の底を見たことがある人間 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

大体の人は、貧しかった。

お米やさんやお酒屋さんにツケが溜まっており、家に家族全員が食事するだけの米がないこともあった。

お粥が多いな、と思ったときは、家に米が少なくなっている時。


そそくさと姉が台所に立つ。

ご馳走様。

母も、もう食事を終えている。

食べ盛りの私はお代わり、と腹いっぱい食べる。


お米を研ぐのが私の仕事だった。

ブリキの米櫃からお米を取り出す。

殆ど空っぽ。

炊く米がない。


母や姉は家に米がないのを知っていて、実はご飯を殆ど口にしていない。

私たちは、そういう時代を経験してきた。


麻生さんや鳩山さんは、米櫃が空っぽになっているのなど、見たことないだろう。