裁判員制度 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

裁判員制度が順調にスタートしたようだ。

さすがに皆さん慣れるのが早い。


埼玉地方裁判所で2件目の裁判員裁判が行なわれ、今日その判決が出された。

今回の裁判では裁判員に選ばれた方々が積極的に被害者証人に質問をされたということだ。

自分で聞いてみたいと思っていたことを、裁判員の方々が的確に質問された、よかった、という傍聴人の方の感想が載っていた。


国民に公開される裁判というのは、こうあって欲しい。

傍聴人にも分かる裁判。

傍聴人にも納得の行く裁判。


これまでは、傍聴人には法廷で何が行なわれているのかおよそ分からないような裁判、被告人にもよく質問の趣旨が分からない雲を掴むような証人尋問が罷り通っていた。

裁判員に分かるように、という要請は、すなわち傍聴人にも一般の国民にも分かるように、という要請でもある。


裁判員裁判になってようやく裁判の公開原則が活きてきた。


相変わらず裁判員裁判の廃止を求める元裁判官や元検察官がいるが、これらの人は裁判の公開、ということには余り関心がなく、ひたすら、法曹の目から見た真実発見、法曹の目から見た正義の実現、ということに固執しているのだろう。


勿論どんな制度でもこれで完全、ということはないから、改善すべき点は適宜改善すべきだが、私は裁判員制度は結構日本人には馴染み易いような気がする。

私のブログに対するコメントなどを拝見していると、皆真剣だし、議論も遠慮がない。

時々脱線するときもあるが、概ねポイントを突いている。

私はこれでいいと思っているし、段々経験を積んでくると、もっと良くなると思っている。


裁判員制度、バンザイ!

そう歓声を上げたいところだ。


さて、裁判員制度廃止論者の方は、どうだろうか。