そうだったか。
今日最後の祭りの会場から歩いて自宅に帰る途中で気がついた。
ほんの2,300メートル離れただけなのに、周りは夜の帳が下りている。
よさこいの掛け声も、人のあのざわめきも消えている。
祭りの音が聞こえなければ、ここは夜のネオンも商店街の明かりもない、閑静な住宅街。
北朝霞の公園ではあれだけ大勢の大人や子どもが集まって賑やかによさこいの乱舞を繰り広げているのに、この落差は凄い。
祭りの渦中にいるとそこが世界のすべてのように思いがちだが、ほんのちょっと離れるだけで別世界が広がっている。
祭りの賑わいが及ぶのは、せいぜい500メートルだろうか。
これでは街中を祭りにする、というのは至難の業だ。
ところで、政治という現代の祭りは、どこまで人を魅きつけるだろうか。