頭脳明晰で言語明瞭な政治家の登場は、つくづくありがたいと思います。
NHKの日曜討論に出演した石原伸晃、岡田克也両氏の議論は、私には聞きやすかった。
確かに当面の政策について意見の違いはあるけれども、すり合わせが不可能なレベルではない。
多分、認識を共有している部分も多そうだ。
徹底的に議論を突き詰めていけば、大事な問題について最後まで対決するような人たちではない。
私には、そう見えました。
この二人が手を組めるようにするのが、私たちの役割かも知れない。
そう思っております。
二人とも当選6期の、50代の衆議院議員です。
二人とも政党こそ違え、政調会長の経験者であり、現在はそれぞれの党の執行部の幹部です。
この二人が、建前論を捨て過去のしがらみを乗り越えて、継続的に会談、会食の場を設けていけば、互いの信頼関係を育て、新しい信頼の絆を作り上げることが出来るはずだ。
こういう柔らかい雰囲気を持った政治家が自民党、民主党の大事な政治折衝の表舞台に出てくるようになったのは、ありがたいことです。
これからは分かりやすい国会になるでしょう。
小沢一郎氏が民主党の代表を辞任しながら、鳩山執行部で筆頭代表代行の座に座り続けるということの不条理に皆、気づいている。
私は、そう見ております。
今は、民主党の若手議員は口を閉じていますが、6月に入れば新たな動きが生まれるはずだと予測しております。
まず、6月中旬には西松建設の公判が始まります。
小沢一郎氏の公設秘書が先日保釈請求をした、という小さな記事が新聞に載っておりました。
最後まで無罪を主張し、徹底的に争うのであれば、この段階での保釈請求は無いと思います。
公判前の整理が相当進展し、起訴事実に対する認否や被告人や弁護団の公判に臨む姿勢がようやく固まった、ということではないだろうか。
強弁で固めた小沢氏擁護の厚い壁が崩れるとしたら、やはり政治と金を巡る問題でしょう。
小沢氏と一蓮托生だと広言した鳩山由紀夫新代表の基盤は、まだ固まっておりません。
小沢氏や小沢氏を信奉する一新会の議員が動ける場が急激に失われていけば、どういうことになるか。
民主党の人たちにとってハラハラドキドキの時がまもなく到来します。
とりあえずは5月27日の党首討論に期待しておりますが、本番はあくまで6月に入ってから。
様々なことが、これから起こるはずです。
いずれにしても、石原伸晃、岡田克也両氏の今後に期待したいと思います。