残念、無念。しかし、それでも政治改革への新しい流れは止まらないで欲しい。 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

権謀術数が渦巻く、凄まじい世界、と読み解くか、単なる茶番劇を演ずる素人劇団の茶番と茶化すか。


いずれにしても新しい政治の流れが早く生まれてこないか、と渇望していた心ある人々の期待を裏切るような展開だった。

残念である。

こんなことで改革の志を頓挫させてはならない。

こんなことで政治行動の自由を封じ込めてはならない。


私のブログへのコメントの中でも、比例代表で当選した国会議員には議員辞職しか自分の信念を貫く道は残されていない、と思わせるような意見が出されている。


本当にそうか。

そこまで政党の執行部の締め付けを認めるべきか。


国民の代表者であるべき国会議員がこんな風にして国会の場での政治活動の自由を奪われてしまうことには、私は、反対である。

道義的にも国会議員を辞職するのが、筋ではないか、そんな風な俗論で国を誤っては絶対にならない。


一つ一つの政治的な行動には、意味がある。

今回民主党に離党届を出した方々は、悲壮な決意で行動に移ったはずだ。

軽はずみで選挙で選ばれた国会議員が所属政党に離党届を提出したり、新党の結成に参加するはずはない。

離党届けの撤回までの、隠された説得の過程で何があったか、が問題だ。


単なる筋論で政治家の行動を変えることが出来るほど柔な人たちではない。

新党結成で新党に交付される政党交付金をふいにさせるほどの利益の提供か、こういった一時の利益を遙かに上回る、不利益の示唆か。

真相は、当事者だけが知っている。


私たちは、最後までこの一連の茶番劇の裏に潜む真実に迫ることは出来ないかも知れない。

しかし、これで一人の政治家の政治生命が完全に絶たれてしまったことだけは確実だ。

残された二人がピエロになることだけは、なんとしても避けなければならない。


皆さんは、どう思われるか。