泰山鳴動鼠一匹 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

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弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

どうやら太田農水大臣の事務所費問題は、一段落したようだ。


政治資金収支報告書に支出の記載がありながら、これをいかにも架空支出だ、と決め付けるようなマスコミの論調が私には納得できなかった。


ほぼ7割方の領収書が開示されたという。

もともと領収書の添付が義務付けられていない事務所費の公開だから、私はこれで十分だと思っている。

事務所費という名称から、これがすべて事務所の賃料だと誤解したことから、今回のマスコミ報道が始まっている。


秘書の自宅を事務所にしているのだから、賃料がいらないはず。

なのに多額の事務所費が支出された形になっているのは、おかしい。

事務所費の名目で架空の経費を記載し、所得隠しをしているのではないか。


そういう思い込みから、大々的な報道になったと思われる。


最初に報道した毎日新聞は、スクープを物にした、そういう思いだったのだろう。

これに追随報道をした他社は、抜かれてしまった、という焦りから、さらに大きなスペースを割いて報道することになったのだろう。


テレビも新聞も、公器であることを忘れている。

すべてが終わってみれば、あれは何だったのか、ということになろう。


泰山鳴動鼠一匹。

報道する価値のないことを一生懸命追いかけていたマスコミは、なんという無駄なことをしたものか。


もったいない、というのは、こんなときにも使う言葉である。