人事の妙 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

できるだけ正直に自分の思いを書いておこうとこのブログの更新を続けているが、読み返してみると自分の考え方が揺れ動き、時には逆転していることに気がつく。


未熟だな、と恥ずかしい思いに駆られることもあるが、とにかくその時々の状況に応じて自分なりに熟考してきたのだから、これはこれで一人の政治家の軌跡を辿る上で大事な記録である。

成長の記録になるか、それとも転落の軌跡を辿る記録になるかは、すべてが終わった後から検証するもの。

今は、必死に自分に与えられた役割を果たすだけ。

そういう思いで、日々の政務に励んでいる。


多くの国会議員がブログを公開しないのは、自分の未熟さを知られたくないためであろう。

あらゆることに通じた完璧な政治家などどこにもいない。

そう思っている。

しかし、その中でも知恵のある政治家はいる。

その一人が与謝野馨氏である。


どうやら福田総理は与謝野氏の知恵を借りることにしたようだ。

緊急経済対策の取り纏め役が与謝野氏一人に絞られた、ということでそれが分かる。

こういう存在が必要だ。

かつて与謝野氏を軍師にふさわしい、と書いたが、明らかに福田内閣の軍師は与謝野氏だ。


そういう目で新聞の報道に目を通すといい。

次に何が起きるか。

与謝野氏の動静でそれが分かるはずだ。


しかし、今のところ与謝野氏の動静があまり新聞報道されない。

不思議だ。

すっかり地下にもぐっているのかしら。


一方、良くマスコミに登場するのが、麻生幹事長だ。

自分に与えられた役割をしっかり認識し、果たしている。

寡黙な福田総理。

誠実だが面白みに乏しい福田総理の足らざるところを補うのが自分の役目と心得て、自分をマスコミに露出している。


なかなかやるもんだ。

やはり役者が揃っている。


そう思いながら冷静に考えると、この二人は安倍改造内閣で官房長官と自民党の幹事長を務めた人。

一番の役者は、やはり福田総理だった。

こんな風に人は使うものか。

そう、思っている。


マスコミは、少々福田総理を甘く見ているようだ。

私は、マスコミが報道するような展開には絶対にならない、そう確信している。