初めて気がついた。
法務省の法務大臣政務官室を出て、エレベーターに乗ろうとして、その右手に英語の表示プレートがかかっている。
HEALTH LINE と読める。
なんだろうと思って回りを見渡したら、ガラス扉の奥に見えている階段のことのようである。
「裁判員登場」という看板を巡って法務省のセンスがどうのこうの、と物議を醸したことがあるが、階段のことをヘルスラインと英語で表記するセンスは、なかなかのものである。
遊び心がある。
エレベータをなるべく使わないで、階段を利用しよう、というメッセージ性もある。
なにより、階段を使えば確実に職員の健康増進に役立つ。
うん、なかなか親切だ。
たまたま通りかかった秘書課長に、ヘルスラインを利用していますか、と聞いてみた。
きょとんとしていたが、これまでヘルスラインを利用した経験はなさそうだ。
今度、ヘルスラインに挑戦しよう。
そう、大臣政務官秘書官には言っておいた。
来週からは、いよいよ法務省の施設の巡視である。
いつまでも大臣政務官室に閉じこもっているのは、私の趣味に合わない。
大臣政務官室は、19階にある。
さて、ヘルスラインを利用したら、どの位時間がかかるだろうか。