これからの政局を読み解く | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

命には限りがあることを知った政治家たちが、今、政治の中枢に座っている。


自分は何をなすべきか、また何が出来るかを日々反芻しながら、その時々の政治状況に臨んでいるはずだ。




小沢氏の心境については、既に書いた。


当たらずとも遠からず、というところか。




「やるんなら、徹底してやらなくちゃ。」


そう呟きながら、結局矛を収めることになった。




「何が大事かは、俺が分かっている。


なんで俺をそんなに批判するんだ。


俺がテロ特措新法の採決を棄権したのが、大阪府知事選挙にマイナスになった?


誰がそんなことを言っているんだ。


俺は、そんなことは思っていない。」




その時々に報道される小沢氏の片言から、現在世の中が小沢氏の望むようには動いていないことが分かる。




小沢氏の鬱積した不満がときどき民主党の若手議員の暴走を誘うが、今民主党の中では若手の暴走を押し止めるような大きな力が働いているようだ。




今回の議長斡旋は、参議院サイドから発信されたのではないだろうか。


あれだけ頑なに年度内採決の確約を拒んでいたのに、財務委員会、総務委員会の採決が終わったギリギリの段階での手打ち。


迷走を続けているのは、民主党である。


仕掛けても仕掛けてもうまくいかない。


それが現在の小沢一郎氏の本当の姿だ。


これで小沢氏の求心力が増す、などとは誰も信じていない。




福田総理は、待ちの政治家である。

一寸先は闇、などとはまったく思っていない。


一寸先はバラ色、そう福田氏は語ったことがある。


実は福田総理は楽天家であり、小沢氏以上の頑固者である。




自分が総理になる、などということはおそらく夢にも描いたことがないはずだ。

50歳を過ぎてから国政に登場した自分にお鉢が回ってくるなどということがあるはずもないことは、ある程度社会経験を積んできた人には見えてくるもの。




中堅の商社マンとしての堅実な仕事ぶりを評価された福田総理である。


総理の政務秘書官や官房長官として、政治の中枢の動きを肌で知ったきた練達の士である。




ひょっとしたら自分の出番になるかも知れない。


そのときは、逃げないでしっかり仕事をしよう。




せいぜいその程度の想いだったろう。




その先は自分にはどうでもいいこと。

今自分に出来ることに対して、ベストを尽くすこと。


そう思ってこられたはずだ。




夢を語らない?


何をしたいのか、まったく伝わってこない?


一生懸命語っているつもりなんだけどね。

ウフフッ。


まあ、ご想像にお任せしますよ。




福田総理は、自分の役割がどこにあるのかを見切った政治家である。




自民党の福田総理にしろ、民主党の小沢氏にしろ、命には限りがあることを知った政治家たちである。


この人たちが、日本の命運を握っている。


彼らは、今衆議院の解散総選挙をするような時期ではないことを、十分知っているはずだ。


彼らは、自分たちが政治の第一線を退いた後の日本を見据えて、動き始めたのではないだろうか。




だから、わたしは、今年は衆議院の解散はない、と確信している。


今年は、本格的な政治の再編に備える年である。




それでも衆議院の解散総選挙を煽り立てようといている人たちは、この二人の政治家の覚悟の程に気がつかないのだろうか。






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