朝の部会 | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

080129_0923~0001.jpg

これが、朝8時から開催された自民党の政務調査会の各部会の資料である。


国防部会・安全保障調査会・基地対策特別委員会の合同会議では、防衛省設置法の一部を改正する法律案を承認した。


同時刻には環境部会も開催されており、公害健康被害の補償等に関する法律の一部を改正する法律案を承認し、さらには8時30分から開催された厚生労働部会では、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律及び検疫法の一部を改正する法律案等を承認した。


8時30分からは、国土交通部会・航空対策特別委員会・海運・造船対策特別委員会・考案特別委員会の合同会議も開催されており、空港整備法及び航空法の一部を改正する法律案や海上運送法及び船員法の一部を改正する法律案、港湾法の一部を改正する法律案を承認している。


まだ、ある。


8時30分からは、財務金融部会が開催され、電子情報処理組織による税関手続きの特例等に関する法律の一部を改正する法律案と国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案も承認している。


僅か1時間でこれらの法律案の全部について勉強することは、不可能である。

自分が理解できる範囲、自分が平素から関心を寄せている事項についてだけフォローする結果になる。

私の場合は、法務部会の部会長代理と国防部会の副部会長を務めていることから、法務部会や国防部会には必ず出席しなければならない。

しかし、それで国会議員としての責任を果たしているかというと、これだけでは勿論足りない。

鳥インフルエンザ対策のための感染症予防法等や、公害健康被害補償法等の審議にも、法律専門家としての立場から参画しておく必要がある。


自民党の部会で法案を承認すると、政調審議会、総務会を経て自民党としての決定になる。

政府与党としては、党内手続きを踏んで内閣が提出した法案に、後から色々けちをつけるようなことは出来ない。


そこが与党と野党の違いである。


野党は、国会に提出された法案について、提出された後から勉強すればいいし、法案の修正にまったく関心がなければ、法案に賛成でも反対でも、そんなに影響がない。

しかし、与党の国会議員は、法案の成立についての責任を持っているから、例え具体的な法案の細かな審議に関わっていなくとも、法案に賛成した責任が自分にかかってくる。


なんで、そんなことに気がつかなかったんだろう。

そんな思いをしなくとも済むように、出来るだけ勉強するようにしている。

しかし、一人ではどんなに頑張っても無理である。

まず、物理的に不可能だ。

勿論、あらゆる制度に通暁することなど、期待されても到底出来ない。

いやはや大変な仕事である。


この大変な仕事に嬉々として取り組んでいる国会議員は、日本の珍種、貴種だろう。

こういう珍種、貴種を育てていかなければならないと思うが、さて読者の皆さんはどう思われるだろうか。


この第2回ブログ対決もいよいよ佳境を迎えた。

佐藤正久参議院議員のブログには、本当に感嘆している。

世界の各地域で自衛隊出身の参議院議員としての活動を堂々と展開し、これをその都度ブログで世界中に発信されているのが素晴らしい。


その佐藤議員は、今朝の国防3部会の合同会議に出席し、中期防衛計画の拙速な見直しはすべきでない、としっかり意見を述べておられた。

さすがである。