狼がやってきた!
今日、補正予算が成立する段取りになっていたが、ここに来て予断を許さない状況になってきた。
ガソリン税に係る暫定税率を維持するか廃止するかを巡っての攻防が一気に激しくなり、どうやら廃止を主張する民主党との円満な話し合いは現下の情勢では不可能のようだ。
いくら低姿勢でも、予算関連法案が年度内には成立しないのでは、何のために低姿勢を続けているのか分からなくなる。
低姿勢はあくまで話し合い求めるためのもの。
話し合いがつく展望がないのに、いつまでそんな無駄なことをしているのか、という批判がそろそろ出てくる頃だ。
ギリギリのタイミングである。
私は、今日がタイムリミットだと思っている。
いわゆるつなぎ法案、2ヶ月だけ現在の租税特別措置をそのまま延長するという議員立法を提出するのは、今日でなければならない。
それ問責決議だ、衆議院の解散だ、などと煽り立てる声があるが、衆議院に議員立法の提案が出されたからといって、それが何故内閣の不信任とか問責決議の理由になるのか分からない。
また、衆議院がこれを可決したからといって、それはあくまで国会のことであり、内閣の政権運営とは関わりがないから、よく考えると内閣不信任や問責決議は筋違い、ということになる。
狼がやってくる!
問責決議だ、解散だと騒ぎ立てる声は、どうやらその類だ。
狼が来る、狼が来る、とこれまで何度も聞かされたが、デマばっかりだった。
まだ狼が餌を求めて里に来るような時期ではない。
狼が来るのを待ち構えて、街じゅうの消防団員や警察官が篝火を焚き、銃を持ってガヤガヤと賑やかに集まっているのに、そんなところに人一倍警戒心と猜疑心が強い狼が姿を現すなどとは考えられない。
それでも、狼がやってくる!と騒ぐ人には、なにか別の魂胆があるのだろう。
狼が来る、狼が来る、と何度も言われ、その都度空騒ぎを繰り返していると、いつしか狼が来る!と騒ぎ立てた人は周りの信用を失っていく。
民主党の執行部の面々が一日一日狼少年に変貌していっている。
今日補正予算が成立する段取りだったが、ここに来て本当に予断を許さない情勢になった。
私たちは、敵に後ろをみせてはならない。
今は、しっかりと闘う姿勢を見せるときである。