今はただ耐えるときか | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

参議院での代表質問が終了すると、いよいよ予算委員会の審議が始まる。


本来であれば、いよいよ出番が近いと気力が漲ってくるものだが、残念ながら現時点の政治状況は私ども若手の国会議員には芳しくない。


柳澤厚生労働大臣の、女性は子どもを産む機械・装置発言には、いまだに唖然とする思いである。なんとか毅然とした対処ができないものか。安倍内閣のチーム力が低下しているような外観が残ることが問題だ。野党は予算委員会の審議をボイコットするとの報道もなされているが、ここはひとつどんな嵐が吹いても、敢然と難題に取り組む総理の姿勢を貫徹していただきたい。




党の役員会で柳澤発言等に対する批判が相次いだ、と報道されている。それがわれわれ一般の自民党国会議員の普通の感覚であり、国民の思いである。国会において何度も陳謝、訂正をされているが、是非肝に銘じていただきたい。


もっとも、閣僚の失言で大事な国会審議が空転することの無いようにしていかなければならない。今は予算案の審議をするときで、閣僚の品格の審査をするときではない。平成19年度の国の施策の内容とそのための具体的予算の中身や予算案を作成する前提としての国の税制のあり方等についてしっかり議論をすることが大事である。




予算案を作成するまでには長いプロセスがあり、予算案の審議の途中で閣僚の顔が変わるようなことがあってはならないと思う。


もともと能吏といわれた柳澤大臣であり、その政策策定能力や説明能力は高いと評価されている政治家であり、いまは予算の成立に向けて全力投球していただきたいと思う。




もっとも、予算が成立した暁には、是非若い政治家に活躍の舞台を与えていただきたい。


医療、年金、介護等わが国の社会保障制度全般について大改革に取り組まなければならない時期に、現在の社会保障制度の恩恵を最も受けている世代がこの大改革の掌にあたっているというのは、いかにもおかしい。官邸は今のうちから人選を検討していただきたい。