地方自治・民主政治の原点を再確認する | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

消防出初式に参加した。

これまで出初式の行事の詳細に関心を持って見たことがなかったが、団員の服装点検に始まり、消防団の器具・装備の点検、団員の点呼、さらには地震被害を想定しての消防署職員によるによる被災者救出訓練の展示や一般市民が参加しての放水訓練の展示等も行われ、その一つ一つに大事な意味があることを確認した。

団としての統制が十分取れており、団員の士気も高く、日頃の訓練の成果が十分に発揮されていたと思う。

消防団員は、普段は商店の店主、畳屋さん、建具屋さん、あるいは農家など、いづれも他に正業のある方々である。自分達の街は自分達で守るという強い思いがなければなかなか出来ない仕事である。消防団の活動に参加していただいている皆さんに改めて敬意と感謝の言葉を捧げたい。

既に30数年以上前になるが、私は自治省に入り、地方公務員の公務災害補償の認定指導や特殊公務災害補償制度の創設に携わり、さらに弁護士として、消防基金の審査委員会の委員として消防団員の公務災害認定に係る不服審査の事務にも従事したことがある。

今、衆議院議員として消防出初式に出席し来賓として挨拶をさせていただくようになったということは、感無量である。消防団の応援団として、これからも国政の場で消防行政の充実発展に向けて努力して参りたい。

ところで、昨年の臨時国会において地方分権改革推進法が成立した。

地方で出来ることは地方へ、民間で出来ることは民間へという構造改革が一層促進されることになるが、私は消防団活動こそ地方分権改革の先駆けであり、また、民間で出来ることは民間への構造改革のモデルである。

自分達の街は自分達で護るという思いこそが、地方自治と民主政治を成り立たせる原点である。

くれぐれも、自分だけ良ければいい、とか、他人のことには全く関心がない、などという殺伐とした、潤いとゆとりのない世の中にしてはならないと思う。