私にとって初めての本
~言葉の後ろにあるものと対話する
が、本日7/3発売になりました。
自分自身の記録のために、
また教室に通ってくれている方たちへ
伝えたいと思うことを、
少しずつ文章にしたものをまとめました。
10代の頃から縁があって取り組んでいる
朗読というもの。
自分が朗読に魅力を感じている
大きな要素は、
作品との、登場人物たちとの、聞き手との、
さらには朗読者である自分自身との「対話」
という点なのだと思っています。
もともと表現というものには正解が
ありません。
それゆえHow to本にはとても
まとめられないと感じていました。
なので、あくまで私自身の体験をもとに
書きました。
いろいろな方からいただいた
アドバイスもできる限り
盛り込んだつもりです。
もちろん、このようなものを
読まなくても、あなたがもし
見ること、声を出すこと、話すことが
できるならば、
読みたい文章さえ目の前にあれば、
朗読はだれでも、
今、この瞬間からできるものです。
誰にでも、すぐにできる、
これが朗読の一番の魅力ですから。
もしこの本の中の何かひとつでも、
あ、こんな風に試してみたら
もっと楽しいかも、
と思える要素があったら、
こんなに嬉しいことはありません。
そしてもし朗読を聞いてみたい、
と思われる方がいらしたら、
直近の公演はこちらです。
ひとつひとつ時間をかけて準備
していますので、年に2回ほどしか
公演はできません。
お時間のご都合がつきましたら、
ぜひお越しください。
7/13(土)代々木上原ムジカーザ
『源氏物語の女君たちⅠーー
その情念を語る、奏でる 桐壺』
箏奏者:八木美知依
と私の朗読、
解説に早稲田大学文学学術院教授
陣野英則先生をお迎えして、
公演します。
18:30開演(18:00開場)のチケットが
まだございます。
ぜひお越しください。
お申し込みは、
からお願いします。
7/13(土)朗読と箏で物語空間をつくる
『源氏物語の女君たちⅠ 桐壺』
チケット申込は こちら
昼の部残り数席となりました。
18:30開演の部にまだまだお席が
ございます。
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6/22(土)は、朗読教室の発表会でした。
昨年は大雨の影響で新幹線が止まり、
地方からのメンバーが参加できない、
というアクシデントがありました。
全員揃えて、本当によかったです。
普段の仕事も、朗読への思い入れの種類も、
それぞれ違うメンバーが60人近く集まります。
朝は、お互いどう接していいか、遠慮がちな様子。
でも打上げ会場で一人一人が見せていた表情は、
みんな心を許した顔、顔、顔。
人と人が交わるところに笑顔は生まれるのですね。
今年は自分にとって大切な事が、
次々と重なっています。
何かの修行だろうか、と種類多彩な荷物が
肩にズシリと感じるときもあります。
終演後打上げ会場へ向かって歩きながら、
サポートメンバーの一人が、
「これでひとつ大きな荷物が下せましたね」
と、声をかけてくれました。
そのとき感じたのは、軽くなった、
という感触よりも、
重さとともにいることの中に、
私は少しずつ楽しさを見つけられるように
なってきたかもしれないな、という
感触でした。
若い頃お世話になった方が、
よくおっしゃっていたふたつの言葉を
思い出します。
「浸らないこと」「深刻にならないこと」
確かにそのようにしていると、
人生は軽やかに歩み続けられるのかもしれません。
余韻に浸りたくなるときもあるのですが、
その思いの存在も一緒に連れて、
次の一歩を踏み出していくと、
自分の周りの空気が淀まなくなる気がします。
翌日は朝早くから、日帰りで大阪へ行きました。
今や、私にとって大切な場所となっている大阪。
このことについては、またいつか書けたらと
思っています。