アコギのピックアップは、アンダーサドル・ピエゾPU と サウンドホール・マグネティックPU のブレンドを使ってきました。音は好きなんだけど、問題が発生しています。アンダーサドル・ピエゾPU で「弦ごとの音量に差がある場合」に調整法がわかりません。ポールピースの調整のできるサウンドホール・マグネティックPUなら音量調整ができますが、マグネPUだけなら「エレキ臭い音」になりがちです。エレキ臭くなくするためには、数kHz以上の倍音/高調波成分を増やすことではないかと考え、チャレンジも進めていますが、なかなか納得のいく解決策は得られていません。

 ネットを見ていると、興味深い「エフェクター」に行きつきました。エキサイター とか エンハンサー とか言われているものらしいです。呼び名がいろいろあって、回路もいろいろあるようなんだけど、一番ボクの目的に合いそうなのは、Half-clipping Exciter とか Harmonic Booster とか言うもののようです(他にも名称がありそうですが)。

 具体的には、ピックアップからの信号をクリーンとオーバードライブ(OD)に分けます。ODでは、ギターの基本音より高い周波数成分(> 1kHz)に非対称クリップをかけ倍音/高調波を作ります。出来たOD出力を再びクリーン音とブレンドして出力する、ということのようです。

 アコギらしさは、「数kHz以上の高調波 / 倍音(Overtone / Harmonics)にあるのでは?」 との考えと深く関係しそうなので、非常に興味が湧いているところです。マグネPU + ピエゾPU のブレンドにおける ピエゾPUの役割(クリスピーな音の成分を増やすこと)と類似の効果が期待出来るのではないかなぁと思ってます。

 

 回路図を適当に書いてみました。本当は初段にバッファを置くべきでしょうが、4回路入りの NJM2734D を使おうかと考えたので、バッファは省略です。不足のようであれば、FET 1石のアンプを最前段に追加します。オーバードライブには簡単なHPF(周波数切り替え可)を付けています。後段は、いつも使ってる Baxandall型トーンコントロールにしました。

 

 妄想だけに終わらないように、近いうちに頑張って実験してみたいです。→ 製 作 編