【動機】 ここしばらくは、ピエゾPU(アンダーサドル・ピエゾ・ピックアップ) と マグネPU(サウンドホール・マグネティック・ピックアップ) を ブレンドして音作りするのがマイブームとなっていました。自分的にはかなり好みの音が出ます。しかし問題があります。ピエゾPUで弦ごとの出力差が生じる場合あることです。その修正法がわかりません。高級なピエゾPUを買うと良いのかな? 一方で、マグネPUならポールピースで出力差を修正できます。

 安価なマグネPUだけでエレキ臭くさくない音を出せないか? 前報の考察によると、マグネPUの出力とパラに入る静電容量を最小にすることで、ジャリッ、シャキッとしたアコギらしさを残せる可能性があります。静電容量の元凶であるシールドを最短にすべく、マグネPU直下(アコギ内部)に置くプリアンプ(バッファ)を作ってみました。

 

【回路】 ボルテージフォロワでも良いのでしょうが、3倍程度の小さな増幅度の FET ソース接地アンプにしてみました。単三電池 2本、数百μAで 2SK-303L-V3を動かします。ソースのパスコンは付けずに、NFBがかかるようにしています。ゲートAF入力は300-400mVくらいまでは大丈夫でしょう。

 

 

【音出し】 ギター内部にアンプを固定して、マグネPU Vertech VS-9 (4,000円弱)に繋いで音を出してみました。PU-アンプ間のケーブル長は 20cm程度です。結果は「まあ、こんなもんでしょう」ですかね。ハイ落ちはないようだし、ノイズもないし、少し増幅もされています。プリアンプ(バッファ)としては、全く問題のない出来です。

 

Vertech VS-9

 

 あまり「感動」がなかったのは、そもそも普段 1.5-2m程度のシールドでプリアンプに繋いでいるので、これまでも(可聴周波数的に)それほどハイ落ちしてなかったのでしょう爆  笑

 短いシールドでプリアンプにつないで、必要に応じてハイを上げると、マグネPUだけでも「エレキ臭い」と言うことはありません。ただ、ボク的にはやはり マグネPU と ピエゾPU のブレンドが好みです。→ 弦間音量差の少ない ピエゾPU を探しましょう!

 

【おまけ】 ところで Vertech VS-9 は、DeArmond TONE BOSS (9,000円程度)と外見も「音」も類似点が多いです。製造元は同じかもしれません。確証はありませんが。。。

DeArmond TONE BOSS