新型コロナ・ウイルスの影響で大阪/兵庫間の移動自粛なんて言われてるし、ま ハンダごてでも握ろうか てなわけで、先日から構想していた「Half Clipping Exciter」 をアコギのマグネPU用に作ってみました。クリーン と オーバードライブ(OD) をブレンドする エフェクターです。エレキは弾かない(弾けない爆  笑)ので、いわゆるエフェクターは初めて作ります。ちなみに40年ほど昔、アマ無線用のマイク・コンプレッサーは作ったことがあるのですが。。。(間違い! 50年ほど昔やわ)

 

 

 回路は構想編とほぼ同じですが、入力信号の分岐を少し変えたのと、中立点付きトグルスイッチがあったので OD の HPF の周波数切り替えを3段階でできるようにしました。

 クリーンよりODの方が音量(音密度?)が大きいので、バランスを取ることにしました。そのため クリーン側の増幅度を持ち上げることも考えたのですが、オペアンプが Rail to Rail とは言え電源電圧が 3Vですから、サチッてしまわないように増幅度は上げずにおきました。その代わり、ODのレベル調整用ボリュームに R = 51kΩを入れ、クリーンとブレンドしやすいレベルに落としました。またオーディオアンプのライン入力(~1Vpp)につなぐにはやや出力不足だったので、Mixerにも少し増幅度を持たせました。

 

 単三電池 2本で作動をさせ、簡易PAに繋いでみましたが、ほぼ思ったような感じで作動しました。クリーンをメインにしつつ、ODの混合で音に厚みが出ます。「クリーンにODを混合する」≒「マグネPUにピエゾPUを混合する」感じですが、もちろん音質は違います。ゲインとODの混合量、HPFの周波数とで音質がかなり変わります。BASS、TREBLE調整も含めて、好みの音を作っていきたいです。

 マグネPUだけで満足のいく音が出せるようになるのかは、ライブ会場のPAに繋いで検証することも必要です。新型コロナが落ち着いてから、実戦してみたいと思います。 

 

 なお、初段の非反転入力のバイアスがオペアンプ2回路共通で1MΩで供給されているので、オフセットが気になって測ってみたところ、-130mV vs. 1/2Vccほどありました。ちょっと大きい気もしますが、ま、とりあえずこのままにしておきましょう。Mixer~TCのオフセットはほとんどありませんでした。

 オペアンプが折角 Rail to Rail なのにオフセットがあるのは勿体ないので、フロントエンドにFET 1石アンプを置くときっと良いのでしょうね。やってませんが。