音楽仲間で「コストパフォーマンスの良い低価格なアコギの収集」に凝っている方がおられます。この方に影響されて、安くても評判の良いギターを買ってみました。安いと、加工・改造も平気ですし、気軽に野外に持ち出したりできます。

 

【1】 すごく良く鳴ると思うのは、YAMAHA LS6 A.R.Eです。価格は、YAMAHA Lシリーズ中で最も安価ですが、ネット販売の時限セールを利用して、最近のネット価格よりさらに2割ほど安く買いました(三万円台)。バック&サイドはローズウッドの合板ですが、トップは特殊処理(A.R.E.)を施したスプルース単板です。良く鳴るので、生音の必要な時にすごく重宝しています。ギターを正面から見ると、Martin 000 や YAMAHA FS のような小ぶりなギターですが、胴厚が結構あるのが特徴で、5、6弦もしっかり鳴っています。デッドポイントも感じません。鳴りの良いのには、650mm スケールでテンションがしっかりしていることや、YAMAHAご自慢のA.R.E.加工のお陰もあるのでしょう。全体に作りもしっかりしているし、バック&サイドが合板ながらサステインも悪くないので、費用対効果と言う観点だけでなく、アコギとして純粋に「高評価」です。

 

【2】 「一万円台アコギ」ながら今後使用頻度の高くなりそうなのが、Headway HJ-35 です。テンションの柔らかい 628mmスケールであり、サドル上での弦間ピッチが 11mm確保されているので、個人的に弾きやすいディメンジョンです。見かけは Gibson J-45 そのものですが、トップも含めた all 合板ギターであり、価格も本家の十分の一以下となっています。こちらも胴厚がたっぷり確保されているので 5弦、6弦がしっかり鳴っていますし、デッドポイントも感じません。最廉価クラスのアコギでありながら、安っぽいペラペラの「弦鳴りギター」と言うわけではないところがすごいです。

<追記:2021.11.06> 

 安っぽいペラペラの「弦鳴りギター」と言うわけではない → 今頃気づきましたが、ブレーシングがスキャロップされてました。合板トップにスキャロップドブレーシングってチグハグな気もしますが、安っぽい音を回避する良い方法なのかもしれませんねニヤリ

 

 

【3】ピックアップ搭載

 LS6には、パッシブですがアンダーサドル・ピエゾ・ピックアップが初めから仕込まれていますし、エンドピン・ジャックも付いています。HJ-35はピックアップ無しですので、エンドピンの穴を 12mmに広げてジャックを取り付けるとともに、サドルの下に穴をあけて AMAZONで数百円で売っていたアンダーサドル・ピエゾ・ピックアップを取り付けました。

 最近の定番は、さらにサウンドホール・マグネティック・ピックアップも追加して、両PUの出力をプリアンプでブレンドすることです。マグネティック・ピックアップは、弦毎の音量差の補正をする目的もあるので、ポールピースの高さ調整ができるものが必須です。安くてこの条件が満たされる DeArmond, Tone BossDiMarzio DP230 The Angel を選びました。 エンドピンからステレオ・シールド・ケーブルで 2chの信号を取り出し、硬い目のピエゾPUの音と甘い目のマグネPUの音をプリアンプでブレンドするようにしています。プリアンプまでのシールドの長さは 2m以内にしているためか、特に高域の減衰は感じられません。

 

【参考:ブレンド用プリアンプ】

ピエゾ+マグネティック PU ブレンド プリアンプ

エフェクタ付き PUブレンド プリアンプ

エレアコ(ピエゾPU)に マグネPU を追加、ブレンド