【銭湯】墨田区 第二香藤湯(廃業) | なるとの銭湯ブログ

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銭湯、健康ランド、温泉のキロク
浴室や内部の画像はお店のかたの許可を取ってから撮影しています

追記:2013年5月31日で廃業されました。

オールド銭湯マニア必見!
重度の銭湯マニア以外の友人連れて行ったら、
怒られそうな(^▽^;)究極レトロ銭湯

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開業以来、改装も補修も、
おそらく大掛かりな工事は一度も行われていないだろう。
そう思わせる箇所がちらほら。
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オールド感満載のウッディーな下足箱

女湯入口は「淑女」の表示
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脱衣所内には、今では入手困難なポスターや照明器具。
それらがすべて、味わい深くてたまらない。
古いのに最新のモノを見るような新鮮さ感じる。
なるとの銭湯ブログ 家電は月賦で買ってた時代
場所
東京都墨田区押上3-41-1
京成押上駅 徒歩10分
営業時間 16:00-22:00
浴場組合サイトには23:30閉店と記載があるが、
実際には22:00前後にクローズしているようだ。

定休日 日曜

受付 番台形式 
女将さんは終始笑顔、上品な立ち振る舞い、柔らかな口調。
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浴室

カランは島カランと男湯側壁の2箇所、
室内左側の壁はカランはなく、一直線のベンチになっている。
ベンチ上の窓辺は夥しい数の観葉植物で埋め尽くされ、ジャングル風呂のよう。
桶は色・形イロイロ。ケロリンや髪洗い桶は無い。
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両面10席ある島カランはシャワーもミラーもないタイプで、
先客たちは誰も使っていない。
男湯境に9席のカラン、シャワーが使えるのはこの9席だけだ。
相客はおばあちゃん2名、小学生の女の子1名、それにワタシが加わって、
4人全員が横に並んで仲良く体を洗う。
カラン上シャワーは1席だけノズル付きになっている。
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お湯は井戸水、沸かしは重油。
薬湯でもなく、JETやバイブラもなんにも無い浴槽だからこそ、
湯のクオリティがよく分かる。
ここの湯は、肌触りのよい、保湿力たっぷりのお湯。
温度は高めだけど、ぜんぜんピリピリしない

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富士山がモチーフ?の蛇口、ニクイねー(^ε^)

浴槽はすべて魚柄のモザイクタイル底。
湯船の底にタイル絵があるのは、確か京都でも見た気がする。

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背景画
作者名や日付は書かれていないが、中島師かな?
かなり年季の入ってはいるものの、
まだまだ色は鮮明な、いいペンキ絵だ。

なるとの銭湯ブログ 女湯全景

なるとの銭湯ブログ 男湯全景
男湯側は富士山、湖上にはボートが走る。
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男女境はそれぞれオリジナルのモザイクタイル画

なるとの銭湯ブログ 女湯側タイル壁
男湯は夕日柄のモザイクタイル

脱衣所
マッサーX2、アナログ体重計。

ひもを引っ張って流す水洗トイレ。歪んだ木の床は一部が陥没。

島ロッカー上にきちんと手入れされた観賞魚の水槽がふたつ。
水槽ごとに種類の違う金魚がゆらゆら泳いでいる。
うち一匹は背骨が曲がりかなり弱っていたが。

男湯側の水槽にはなんと、20歳の金魚様が居らした。
井戸水が長寿の秘訣なんだとか。
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おかま無し、ドリンク販売無し、
ハンドドライヤーは家庭用のを無料で貸してくれる
ドリンクは男湯のみ取り扱い、銘柄はポカリのミニペットボトル1種類のみ
折上格天井 雨漏りのため一部分が腐食している。

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色あせた加山雄三のポスター
30歳くらいの写真だから、
数十年前からここに張られているのだろう。

高い天井から吊り下げられた、寺院にあるような独特なデザインの照明器具。
相当立派なものなのだが、ホコリがびっしりで点灯されていない。
店主さんや常連さんにとってはこの照明器具も空気のようなものだろうから、
いちいち見ないんだろうな。素晴らしい照明器具だけに勿体無いなと思った。

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脱衣所中に彩られている手作り装飾の数々。
インド風のパッチワークキルト、お子さんの絵やお習字、
子供の工作作品が随所に。

喫煙所 入口に灰皿設置

なると的評価 
井戸水の柔らか湯、金魚が生きる静かな脱衣所。
究極のレトロ銭湯が東京に残っているのは奇跡級
感無量━━━(゚∀゚)━━━
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