安心したいんですけど・・・
つまりあなたは「安心マッチョ」になりたいということですね?
安心マッチョ・・・ですか?
そういうことです。安心という筋肉でムキムキになりたいということですよね?
ま、まぁ・・・そう言われればそうですか・・・ね
じゃあ、鍛えてください。
は?
安心マッチョになりたいのなら、安心筋を使って、鍛えないとダメです。
いや・・・あの、僕、筋肉の話をしてるんじゃなくて、心の話をしているんですけど・・・
同じことです!
は?
心も筋肉も同じです。
使わない筋肉は衰えていきます。心の状態もこれと同じです。
使わない感覚、感情は衰えていくのです。
そ、そうなんですか?
ええ。あなたは見るところによると、不安筋がやたら発達しているようですね。
いや、あんまり筋肉に例えられてもしっくりこないんですけど・・・、まぁ、確かに不安でいっぱいですね。特にあなたのやたら筋肉を主張するカウンセリングに対する不安が今はいっぱいです。
不安マッチョなんですよ、あなたは。
毎日、毎瞬、不安筋を使ってないですか?
不安筋を使うというか、不安を選んでるということですよね?
ええ。うちでは、それを不安筋を使う、不安筋を鍛える、不安プロテインで、不安マッスルを乳酸地獄に突き落とすとも言います。
知りませんよ、そんな専門用語は!
とりあえず、常に不安筋を使えば、当然、不安筋がムキムキになり、不安マッチョになるわけです。
で、あなたは安心マッチョになりたいと言いましたよね?
ええ。
ということは、不安筋を使わずに、安心筋を使うしかないわけです。
それはどうすればいいんですか?
簡単なことです。常に安心を選ぶということです。
いや、だから、それができないから相談に来てるわけで・・・
いえ。使ってないだけです。
あなたが言っているのはこういうことです。
腹筋を鍛えたいのだが、鍛えられない。それはできない。
そんなことを言う人がいればどうしますか?
そりゃ、ただ腹筋してくださいとしか言えませんね・・・
そうでしょ?
不安筋ばかり使ってきたから、不安マッチョになってしまった。
今からは安心マッチョになりたい。
だったら、不安筋を鍛えずに、安心筋を鍛えてください。それだけですよね?
ま、まぁ・・・確かに・・・
何が不安なんですか?
例えば、仕事ですが、この先これを続けていて大丈夫なのかな・・・とか。
不安筋ですね、それはモロに「上腕二頭不安筋」ですね。
いや、上腕かどうかは知らないですけど・・・
上腕二頭不安筋を鍛えれば、当然、それが発達しますよ。
つまり、「仕事この先大丈夫なのかな・・・」で働けば、「仕事この先大丈夫なのかな・・・」と感じる体験ばかりが増えていくということです。その筋肉を鍛えれば、その筋肉が活躍する機会が増えるということです。
じゃあ、「この仕事で大丈夫だ」と思って働けばいいということですか?
ま、それも安心筋を鍛える一つの運動にはなるでしょう。
しかし、私はもっと大きなことを言っています。
「本当に何の不安も、心配もなく、安心できていたら、今、何を選択しますか?」ということを言っているのです。
その仕事をしていますか?それとももっと他のやりたいことをやっていますか?
きっと・・・この仕事はしていないでしょうね。
でも辞めるのはやっぱり・・・。
はい、それ。大胸不安筋!
知りませんよ!
いきなり辞めるのは、私もあまりお薦めはしません。まだ安心筋が発達していないですからね。
あなたは日常の色んな場面で、不安筋が活躍しています。
まずは、不安ベースでの選択をやめて、安心ベースの選択に変えていくことです。
それは「右利き」の人が、右手を使うのをやめて、「左利き」に変えようとしていくことと同じですから、最初は苦労が伴うでしょう。
ついつい、あなたは右手を使ってしまうでしょう。しかし、そこで気付き、左手に持ち替えることが必要です。そこで、もどかしさやじれったさ、時には居心地の悪さを感じるでしょう。しかし、それが安心筋を鍛えている最中なのです。
地道な作業なんですね。
ええ。最初は特にそうですね。
安心を選択した時、不安筋を鍛えてきた私たちはそこに留まれません。そわそわして、動きたくなったり、確かめたくなったり、備えたくなったりするのです。
そこで動いてしまえば、それは今まで通りの不安筋を使ったことになるのです。
安心筋を鍛えるためには、安心ベースの選択をして、そこに留まることが大切なのです。
何だか安心ベースの選択をすると、ものすごい不安が襲ってきそうです・・・
それは筋肉痛です。
は?
今まで使っていない筋肉を鍛えると筋肉痛が起きるでしょう?
ええ。
それと同じです。安心筋を鍛えると、「本当に大丈夫なのか?これでいいのか?」という不安、つまり痛みが襲ってきますが、それこそが恩恵です。筋肉痛を乗り越え、それでも鍛えていくことで、あなたは安心マッチョになっていくのです。
筋肉痛という不安があっても、安心筋トレをやめないということですね?
そういうことです!
安心マッチョ、安心体質になった時、様々な変化が起きてきますので、おそらく仕事については答えが出てきているでしょう。転職することになるかもしれませんし、今の仕事で大きな喜びを感じれるようになっているかもしれません。
いずれにせよ、安心、リラックスでいれば、本当のあなたが常に体現されるようになっているはずです。
安心したければ、安心を選ぶって・・・何だかめっちゃシンプルなことだったんですね?
でしょ?
腹筋鍛えたければ、腹筋する。それだけなんです。
あれ?ちょっと腕を見せてください。
え、何ですか?
ほら、もう「上腕安心筋」が発達してきてるじゃないですか!
わあ、ほんとだ!でも、腕だけ発達するって・・・
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安心したければ、今、安心を選ぶ。
豊かになりたければ、今、豊かさを選ぶ。
喜びたければ、今、喜べる選択をする。
安心マッチョになりたければ、安心筋を鍛える。
実は、とてもシンプルなのに、僕らは真逆な方程式を信じている。
安心したいために、備える(不安)。
豊かになりたいために、節約する(不足)。
喜べるために、我慢する(苦痛)。
不安筋、不足筋、苦痛筋、我慢筋。
もうそれらの筋肉は、
もうそっちを鍛えるのは、やめましょう。
本当のあなたは、もっと自然で、ゆったりして、軽やかで、深く、大きく、制限がない。
今、安心の中にいるなら、何がしたいですか?
今、十分豊かなら、何がしたいですか?
今、喜びに満ち溢れているなら、何がしたいですか?
それを選んでみてください。
それがきっと本当のあなたですよ。
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