3515作目は想像よりとても面白かった作品を…。
『ヘルホール ー悪霊館ー』
2022年ポーランド作品。
ーあらすじー
1987年、ポーランド。 不可解な連続失踪事件の捜査に乗り出した警察官は人里離れた修道院に潜入し、
そこを拠点にする聖職者たちの恐ろしい真実にたどりつく。
ー感想ー
スローペースな展開ですが事件捜査の謎解きから悪魔復活までどんどん展開していき良かったです。
お話は修道院は悪魔信奉者のカルトで主人公は悪魔にする為の材料としてガセネタでおびき寄せたのでした。
失踪事件の被害者は悪魔祓いで来た人達で儀式の生贄の材料にされてしまいました。
主人公は内通者と共に逃げ出しますがその内通者は教祖の側近で裏切られて捕まります。
儀式は終わりますが全く現象が起きず失敗したとして口封じで主人公は殺されてしまいます。
教祖は儀式の失敗で落ち込んでいるところで側近に裏切られて殺されてしまいます。
殺された主人公は井戸の中に落とされますが息を吹き返すと悪魔に変化します。
いきなり側近が十字架の姿勢で宙に浮き出すと体全体が崩れ始め消滅します。
信者が集まっている場所に悪魔に変化した主人公が現れると信者は逃げ出します。
すると信者達は周囲と同様に時が止まり停止すると十字架の姿勢で浮いて逆さまになります。
キリスト像も動き出し下にある棺の周囲の花が咲き世界も逆さになり空に穴が開いたところでエンドです。
中盤までは悪魔祓いのインチキを暴きこの後は実は修道院がカルトだったって流れになります。
そこまで淡々とした展開で面白いけど静かと言うか見る人によっては退屈に感じてしまうでしょう。
後半からグッと展開していき実は主人公が悪魔の依代で行方不明者は儀式の生贄で面白くなっていきます。
ラストの儀式成功で世界崩壊までのオチになっていきますがシーン的にも凄く良かったです。
絵的にも悪魔がキリスト像をバックにして花が咲き始めると言うシーンが秀逸でした。
こう言うネタの映画に興味無くとも最後の10分ちょっとだけでもみて見る価値があると思いました。
ポーランド映画の本作もCGやラストの展開などなかなかセンスがあるなと感じました。
そんな感じで映画自体も面白くポーランド映画の可能性も期待出来る作品なので是非お勧めします。