2754作目はなかなか楽しめた邦画のリベンジ物を・・・。
『ミスミソウ』
2017年作品。
人気漫画家・押切蓮介の代表作を映画化したサスペンス。
-あらすじ-
東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花は“部外者" として扱われ、
壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきた
クラスメイトの相場晄。 彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だが、クラスの
女王的存在、小黒妙子の 取り巻きのイジメグループによる嫌がらせは日に日に
エスカレートしていった。 そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を
覆い尽く。春花の妹・祥子は大火傷を負いながらも助かったが、両親は命を
落としてしまった。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する── 。
やがて事件の真相が露見することを恐れたイジメっ子達は春花に自殺するよう
強要するが、 それがきっかけとなって春花は事件の真相を知り、家族を奪った
イジメっ子達に己の命を賭けた凄惨な復讐を開始するのだが…。
-感想-
いじめっ子というか悪魔の所行ですが救いの無い作品といい感じのシチュエーションでした。
お話はいじめっ子達が自ら罪を話をした後で自殺を強要して主人公に襲いかかってきます。
主人公は反撃に打って出て実行犯とその取り巻きの2人を殺します。
そして男子生徒を出会い頭で殺した後に襲ってきた2人組も主人公が返り討ちします。
虐めのリーダー格は最初は主人公と仲が良かったですが同じ男子生徒からの告白で変わります。
自分より男になびいたことに頭にきてそこから虐めに発展したのでした。
自宅にやってきたリーダー格は主人公に理由を話した後に謝罪します。
元いじめっ子はリーダー格に気に入られたいために主人公の自宅に火をつけたのでした。
そこまでしても気に入られないことに激怒した元いじめっ子はリーダー格に襲いかかります。
元いじめっ子はその足で主人公の妹のいる襲撃しますがそこで主人公と戦います。
追い返した所で仲いい男子生徒がやってきてすぐ後に襲われた祖父が運ばれてきます。
主人公は同級生を問い詰めると2人と暮らすために邪魔な祖父を襲ったようです。
同級生は異常者で自分の身内も皆殺しにするなど何かへの執着が強力でした。
言い争いの中で元いじめっ子が襲ってきますが男子生徒に殴り殺されます。
その際に男子生徒が妹を救いに行ったときに焼けた家族を撮影したそれを見つけます。
男子生徒も尚も拒絶してくる主人公にブチ切れて殴りかかります。
そこで主人公は隠してあったクロスボウで顔を射貫き殺して復讐を遂げます。
刺された主人公は歩いて行き道の真ん中で力尽きます。
ラストは卒業式に唯一生き残ったリーダー格が主人公との思い出に浸った所でエンドです。
まず印象的だったのが映画の舞台で晩秋から冬にかけての荒涼としたシチュエーションですね。
それが陰惨な虐めや救いの無い復讐劇をいい感じで彩ってくれています。
更に主人公の真っ赤なコートの主人公の様子が真っ白な雪に映えていましたね。
虐めの様子は陰湿ですが焼き討ちまでする様子は人間じゃ無く悪魔の所行で殺されて当然ですね。
復讐も容赦が無いですがやったことがやったことだけに後味も感じませんでした。
まあリーダー格が主人公へ謝罪に行き殺されないところでまだ情けはあったのですかね。
しかしただ主人公は可哀想で仲良くなった男子生徒ですら異常者と本当にろくでもない村ですね。
いじめっ子達の親もロクデナシですが悪魔のような子供達に比べればマシですかね。
色彩の美しさが印象的ですがとにかく救いの無い内容なので見る人は選びそうです。
役者さんは聞いたことの無い若者なので演技力は高くは無いですが悪くはなかったです。
邦画ホラーではかなり出来がいいので邦画好きなら見る価値はあると思います。
原作は知りませんが知らなくても理解できる点もこの作品のいいところだと思います。
そんな感じでいろいろ印象的な作品なので興味がある人は是非とも見てみてください。
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