2755作目は結構イマイチだったオムニバス物を・・・。
『劇場版 ほんとうにあった怖い話2018』
2018年作品。
投稿された心霊体験を映像化した「ほんとうにあった怖い話」シリーズの2018年劇場版。
-感想-
①音楽
主人公が隣の部屋から聞こえてくる音楽に心地よさを感じそのまま寝入ってしまいます。
目が覚めると音楽が遅い時間まで流れ続け様子を見に行き入っていくとそこに死体がありました。
隣人の男女は無理心中しておりその発見から自殺者の霊の気配を感じたりなど異変が起き始めます。
ついに目の前に霊が現れますが生身の人間で実は隣の男性のストーカーの殺人者でした。
警察にすぐに確保されますが着信に隣の部屋から聞こえる音楽が流れてきたことは不明でした。
描写が分かりづらいせいでストーカー女が自殺したようにしか見えず違和感がありました。
②孤独な女
主人公は孤立していた同級生を気にするようになり踏切でその人に出会います。
そのあと友人から連絡がありどうやら踏切で誰かが自殺したと聞かされます。
主人公は自殺者がその同級生じゃ無いかと思いその人に気配を感じたりします。
踏切で手を合わせたりしますがどの同級生から止めて欲しかったとのメールが届きます。
そのとたん部屋の電気が消えて霊が迫ってきますが突き放すと姿が消えます。
その後主人公は霊に取り憑かれ話しかけようとした友人がその様子を目撃したところでエンドです。
まあ中途半端に優しい人の末路なので霊に取り憑かれるのは自業自得ですね。
③殺人者
主人公夫婦が手放す予定の実家に片付けに行きますが夫は誰かの気配を訴えます。
夫が怯える中で実家を後にしますが車の中にも誰かも気配があると訴えます。
動揺する夫に妻が夫と出会う前に子供を中絶したことを告白します。
そのあとコンビニに寄り夫だけが買い物に出て妻がそこに行くと夫が人を殺していました。
子供の幻覚を見ており夫は何も無い所で1人で鎌を振るって殺人者になりました。
過去の事件と主人公夫婦の出来事が結びつかないのでネタ的にイマイチでした。
取材陣は投稿者の女性に話を聞いた後に専門家からの話を聞きます。
そのあと別の投稿者から1人で鎌を振るう夫の姿の映像が公開されます。
投稿者は立ち去り無人となったカメラの前に赤い服を着た何者かが映り込みます。
そしてスタッフがカメラを持った瞬間に投稿者が襲ってきたところでエンドです。
取材のシーンはとうこうしゃの声が小さすぎてそれだけでも駄目でしたね。
しかも襲われたところでエンドとかあまりに白々しい演出でない方が良かったですね。
オムニバス物としては分かりづらさと違和感があり面白みに欠ける内容でした。
更にそこに取材シーンなどを加えた物だからオムニバスから離れてしまいました。
取材シーンも襲われてエンドとかという結末もどうやって編集したんだと言いたいです。
バッドエンドは映画的にはよくありますがこういう取材シーンには向きませんね。
こんな感じなら取材シーンを設けずにオムニバスだけで勝負した方がまだマシでした。
オムニバスはなかなか面白くなりにくくかなり制作者の技量が問われる気がします。
変にアレンジするしか出来ないのならもう少し考え直して欲しいですね。
そんな感じで駄目な部類のオムニバス物なので自分からはお勧めしません。
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