1127作目は久しぶりに見た傑作のゾンビ映画を・・・。
『サンゲリア』
1979年アメリカ、イタリア作品。
鬼才ルチオ・フルチ監督が放つ、南国の島を舞台に繰り広げられる惨劇を描いたホラー。
-あらすじ-
ニューヨークの港内にある日、怪しげな帆船が漂着し、接近した巡視船のパトローラー2人が
船内捜索のため乗り移った。が、突然、中から大男が現われ、1人が噛み切られ、他の1人は
必死で拳銃を乱射し大男を射殺した。この事件はすぐに伝えられ、やがて、その船のオーナーで
ある船長の娘アンがかけつけ、父親が3ヵ月前にアンチル列島に出かけたまま消息を断っていた
ことを明かした。事件の真相を探るために夜間に帆船に忍び込んだ新聞記者のピーターは、
そこでアンと出会った。アンも叉、真相を探ろうとしていたのだ。実は少し前にアンのもとに、
父親から奇妙な手紙が届いていたのだ。その手紙は自分は奇病にかかり、モルモットにされ、
生きてこの島を出られないだろう、という内容のものだった。発信地はマツール島。ピーターは
早速、アンと共にアンチル列島のマツール島に向い、途中でバカンスを楽しんでいた若い
カップルの2人に案内を頼んだ。一方、問題のマツール島には、島の疫病と闘うメナード医師と
夫人が激しい口論を展開していた。恐しい疫病から逃れるために一刻も早く島を出たいと
主張する夫人の希望を、医師は断固として受け入れなかったためだ。彼は疫病にかかって
死んだ人間が、2日後に必ず生き返って奇怪な姿となり、生きた人間を襲うという、世にも
不思議な事実の原因を突きとめようと、必死に研究を続けていたのであった。マツール島に
上陸した4人は、メナードの実験材料として疫病にかかったアンの父親が自らの肉体を提供した
ことを知って驚く。島の原住民たちは、一斉に大移動を開始し、さらに異変はその勢力を増して
いった。生き返った死人たちは、メナード夫人の肉をむさぼり、続いて若いカップルの女性を襲い、
大群となって次々に人間の肉を求め歩き出したのだ。恐怖の戦いを脱して船に乗り込んだ
ピーターとアンは、一路、ニューヨークをめざした。しかし、その頃、ニューヨークでも、これまで
誰も遭遇したことのないような恐しい事態が発生していたのだった。
-感想-
今見てもアラも感じますがやっぱり名作と言うだけあって面白かったですね。
特にゾンビでゆっくり迫りビジュアルは干からびたタイプで時代で干からび具合が違います。
走らないし服の隙間から血色のいい素肌は見えませんし表情も分かりません。
ただスローなのに捕まるなよという感想は30年前に見たときと同様で突っ込み所ですね。
ラストのニューヨークでゾンビが歩くシーンも普通に車が走行しているなどいろいろですね。
ゾンビ発生の原因は特に語られておらずゾンビ登場というシチュエーションのみの作品でした。
名シーンは墓場からゆっくり現れるゾンビとサメ対ゾンビの対決で特に対決は今でも斬新ですね。
ゾンビ役の人は鼻や口から泡を出さず更にサメと戦うとか見ただけで大変そうなのが分かります。
いろいろアイディアが光りゾンビにやたら愛情を注ぎすぎている作品よりはずっと好きですね。
ゾンビより人間が怖いなんて主張されたって大方の人間は人肉は食べませんし。
内容は至ってシンプルだし変に説教臭くないので今の物と比べると見やすい作品だと思います。
スプラッターについては目玉の串刺しとか昔は衝撃的でしたが今見るとそんなにグロくありません。
そんな感じでシンプルな作品なのでゾンビ好きな人は久しぶりに見返してもいいと思います。