799作目は虚構と現実を分け切れていない作品を…。
『人体実験EX-6』
2009年アメリカ作品。支配された実験室に、集められた6人─
究極のサバイバルが始まるシチューション・スリラー!!
-あらすじ-
元大学教授ウォルターが人質6人を監禁する事件が発生。ウォルターは、マヤ文明の
長期歴から、地球の温暖化が進み55度になり、氷が溶け水没し、物価市場の混乱に
よる社会の退化を論じていた。誰にも信じてもらえないウォルターは、地球温暖化の
人体の影響に関する警告論文を新聞に掲載することを人質解放の条件とした。
人質を、自らが主張する55度のスチーム室で徐々に腐らせて殺すという人体実験は
既に実行…集められた6人。サバイバルが始まる!
-感想-
いろいろ表現しきれてなく非常に薄っぺらい作品でした。
お話はサウナにいた6人は閉じ込められたと知った瞬間から争いを始めます。
殺したり自殺したりと仲間割れを起こし最後は男女2名が生き残ることになります。
一方主人公である監禁したと言う教授は実は偽名で精神病者だと知ります。
一応被害者に名前は言い当てますがそれは数ヶ月前に死んでおります。
刑事も一応取り調べしますが病院から迎えに来た時点でさっさと取り調べを辞めてしまいます。
そして病院に戻った主人公の前に現れた主治医が閉じ込められた生き残りの男性でした。
更に生き残った女性もおり主人公は危険だから始末してしまおうといったところでエンドです。
まずこの作品は主人公の妄想か現実かと言う話ですがそれがよく分かりません。
最後の生き残りの2人が登場しただけの結末じゃネタバレとしては弱すぎます。
それと閉じ込められた6人が争い出すまでがあまりに些細なこと過ぎて説得力がありません。
そもそも主人公の主張は本編にあまり関わりも無いので動機は何でもいい感じです。
これで妄想か現実かの区別をはっきりさせてくれればまだ作品としてみられたでしょうね。
きっとアイディアばかりが先行して描ききれる力量は無かったとしか言えませんね。
そんな感じであまり描き切れていない薄っぺらい作品なのであまりお勧めはしません。