798作目は主人公達が馬鹿すぎて見るのが苦痛だったシチュエーションスリラーを…。
『ATM』
2012年アメリカ作品。『[リミット]』脚本家が仕掛ける、絶対絶命ソリッド・スリラー
“ATM-現金自動預け払い機”を舞台に、壮絶な脱出ゲームが今始まる―
-あらすじ-
投資会社に勤務するデイヴィッドは同僚のエミリーに密かに想いを寄せていた。エミリーは
金融業界に見切りをつけ、NPOへの転職が決まっていた。エミリーの最後の出勤は、
クリスマスパーティーの日だった。デイヴィッドは思い切って声をかけ、家まで送ることになる。
しかし、同じく同僚のコーリーにも乞われ、やむなく彼も送っていくことに。コーリーは途中で
現金を引き出すためにATMに寄るようデイヴィッドに頼む。ただ現金を引き出すためのその
行為は、三人を思わぬ展開に巻き込んでいく。ATMコーナーに見知らぬ男が現れた時、
日常の些末なルーティーンが生死をかけた闘いに。真冬のマイナス21℃の極寒の中、
日が昇るには時間がかかる。残された選択は男がしかけたゲームにのることだけだった―。
-感想-
これはひどいと言うべき主人公達の馬鹿丸出しの行動が見ていて苦痛でした。
お話は何とか右往左往して何とか助けを呼ぼうと行動しますがうまくいきません。
寒さと緊張状態に耐えきれなくなった仲間が逃げ出しますが罠にかかり敵に襲われます。
しかし生きているようだったので何とか残りの2人でATMの中に戻すことが出来ました。
犯人はドアをせき止めたあと放水でATM内を水浸しにして保護した仲間はおぼれ死にます。
一人をおんぶして火災報知器を火を使い作動させますが転んでおんぶした女性は死んでしまいます。
その後脱出して火炎瓶で攻撃しますが実は攻撃したのは犯人じゃ無くて警備員でした。
そこに警察がたくさん来て主人公が無実を訴える中主人公は捕まり犯人はのうのうとしています。
そしてアジトに戻った犯人はATMの不備やATMの場所自体を調べ上げていてエンドです。
エンドロール後の犯人の行動が緻密に計画されていた物と言うオチはまあいいでしょうか。
しかし主人公達が明らかに逃げられるのにATMから逃げない行動原理などは理解できません。
更に現代の話なのに携帯電話は使えないとか通報機能が無いとかちょっと無理がありますね。
携帯電話の存在はシチュエーションスリラー系にはかなり障害にはなるでしょう。
しかしそれは映画作りには理由にならず現代でも納得出来るような作りが必要かと思います。
キャラクター設定なども結構雑な部分がありますがそれが消えるぐらい行動原理が不自然です。
リミットと同じ制作者とのことですがこの人は投げっぱなしでオチの無い作風の人ですかね。
何も関係ない人が巻き込まれるというならせめて犯人の動機付けは最低限欲しいところです。
そうじゃないと漠然とした話に訳の分からない人たちと言うことだけで面白いはずがありません。
逃げ出せそうなのに逃げない映画で追い詰められる恐怖なども感じられるはずがありません。
まあ要するに適当で全く作り込まれていない映画で正直駄作でしかありません。
そんな感じで面白くない上に不快になるので自分からは全くお勧めできません。