川田将雅「馬場はこれ以上柔らかくなる必要はない」 | ぐりぐり君の個人馬主ブログ

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-JRA競馬場の芝コースはどこまで柔らかくすべきか
川田将雅騎手「個人的には日本馬にとって適切なクッションだと感じていますから、これ以上柔らかくなる必要はないと思います。もっと柔らかくなると競技が変わってしまうというか、日本の競走馬が求めてきたスピードを阻害してしまうと思います。競走馬の能力が高くなり、馬を作る側の技術、馬場も進歩している中で、時計が速くなるのは当然です。でも、乗っている僕らの間隔では馬の故障が増えている印象はないです」

※今週の競馬ブック「JRA騎手&JRA馬場造園課座談会」より









JRAが発表しているデータによると昔の芝コースは今よりもっと硬かったみたいです。
1990年代前半は120G(衝撃加速度)。1990年代後半から100Gを切るようになり、2012年頃から90G以下をキープしてます。
「高速馬場=危険」というイメージがあるけど安全な馬場でレースが行われているわけです。


この件についてJRA後藤前理事長は
「速い時計が出ると、よく馬場が硬いと言われてますが、決してそうではないんですよ。芝は日本の芝と西洋の芝をクロスしているわけですが、日本の芝は過度な水分を与えると季節によっては病気が発生する可能性が高くなります。そこが欧米の芝との決定的な違いで、養生のために過度な水をまくと、逆に芝に悪影響を与えてしまうんです。クッション性のいい地盤の上に乾いた芝があり、さらに均一性もあるので、馬によっては走りやすい。人馬の事故を減らすという前提で馬場を造っています」

と以前週刊ギャロップのインタビューで語ってました。









実際、過去10年間の事故率(東京競馬場における)はそんなに変化してません。
高速馬場になったからといって故障率は上がってないのです。
馬場が改良されてどんどん「走りやすい馬場」になってきてることは事実だと思います


海外とまったく同様の馬場を造ることは不可能です。
日本は気象条件も違うし、開催日数も違うし、夏も冬も梅雨の時期も一年中開催していますから。
なので海外に合わせる必要はない、日本は日本の馬場でやればいいんじゃないかという意見もあります。
馬主としてはなるべく自分の所有馬を良い馬場で走らせてあげたいので、馬場造園課の方には安全な馬場作りに取り組んでもらいたいですね。




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