3月末の和歌山旅日記、まだ続いております。
やっと2日目になりました。
宿泊先の朝食会場から、和歌山城公園が見えました。
お堀の周りをジョギングしてる人がちらほらいます。お堀って走りたくなるものだろうか。
皇居に比べると、ランナーの人数が100分の1ぐらい。周りに気兼ねなく走れるのはいいですね。
さて2日目もお天気は良さそう。
この日は2か所のお寺しか巡りませんでした。ちょっと遠くのお寺に向かったので。
路線バスで和歌山駅へ出て、JRきのくに線を乗り継ぎ、電車で1時間ちょいかけて、
じゃーん! 道成寺駅!
渋い。
和歌山駅から道成寺駅へは直通電車がほぼありません。
途中で乗り換えるのですが、乗り換え駅での接続が考慮されてなくて、1時間待ちもありえます。
この時道成寺駅で下車した方は、10人くらいだったかな?
ほとんどが道成寺へ向かいました。
駅前のお手洗いが、駅よりはるかにきれいです。ありがたや。
駅からお寺は近いです。平らな道を10分かからないくらい。
参道のお土産店、まだ開いていないけど、楽しそうだなあ。
昨日までに比べると参拝者がずっと多そうだぞ。休日というのもありますが。
7年ぶりの道成寺!
久しぶり。変わらず広くて立派です。
こちらは桜が満開でした。しだれ桜がメインだからでしょう。
やっと思い描いていた景色が見られました。
お堂は後回しにして、境内の桜を目がけて、あっちふらふら、こっちふらふら~
どの木も花がいっぱい。眼福です。
満開なので人も多かったのです。
一周した後、本堂に戻って来ました。
これですよこれ。本堂特別拝観!
普段上がれない本堂に上げていただき、御本尊十一面観音を近くで拝観できるのです。
それも無料で!
お花見してる皆さんもどんどん入ればいいのに!?
本堂の中に入ったことがある方、いらっしゃいます?
私は初めてです。
中は内陣に大きなお厨子が3つ並んでいて、中央が開いており、十一面観音立像がおられます。
拝観できる仏様は御本尊だけで、左右のお厨子は閉じています。気になる・・・
お堂にぐるっとガラスケースがあって、いろんな絵巻の摸本が見られます。
御本尊、十一面観音立像。
(画像はこちら、DiscoverJapanのサイトより)
手前に柵?があり、足元は見えませんが、なんか、大きいぞ~
像高243.5cm。重要文化財◎。
奈良時代作、木心乾漆造、漆箔、クスノキ材。
全体に赤褐色をしているのはクスノキだからでしょう。金箔も残っています。
お顔は微笑んでいます。ただし修復後につけられた後補。
頭上に化仏がついていません。元々なかったそうで、年代の古さを物語っています。
お坊様の説明では、日本で3番目に古い千手観音だとか。
腕が太くて長く、体から遠くまで広がっているのが、大らかで自分的に好みです♪
こちらの仏様が世に出たのはつい30数年前。
昭和62(1987)年、本堂の背面におられる、北向き本尊 (秘仏、33年に1度御開帳) を移動しようとしたら、腕が外れちゃって、中に胎内仏が入っているのが発見されました。
その胎内仏がこの千手観音様。
胎内仏が2m超え!!
北向き本尊は鞘仏だったのだ。3mあるそうです。
傷んだりばらばらになっていた部分を復元し、完全なお姿にして、現在本堂中心に立っておられます。
さすが創建701年、和歌山県最古のお寺。
お寺の歴史を裏付ける古~い仏様がいらっしゃいます。それも立派で素敵な方々が。
安珍清姫がギャーギャー暴れなければ、仏像の宝庫で有名になってたはずなのに!?
本堂前のお堀でグワグワ鳴いている声がする。
けっこう大きい声、姿は見えず。
みんなでのぞき込むけど、それらしき主は見えませんでした。
何かいるのかなぁ?
●参考文献:
↑このレポート、仏好き・寺好きにはとても面白いと思います!
つづく