そごう美術館 3月10日(日)まで
「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展 ~お化けたちはこうして生まれた~」
公式HPこちら
妖怪画♪イイですねイイですね~♪
水木しげる先生が描く妖怪画は細かくて大好きです。
子供の頃、家に「妖怪100物語」って本がありました。怖いよりも、変わってて面白いお化けたちだな~と思って見てました。
その原画が直接拝めるのです。
美味しそうなにおいに釣られてラーメン店に入るのと同じように、ポスターの妖怪に釣られてふらふらと吸い寄せられていきました。
会場内の様子はこちら。(アイエム[インターネットミュージアム]のYouTubeより)
↓
立体フィギュアもあちこちに置かれていて楽しいです。かわうそ、こなき爺、砂かけ婆・・・。
子供も大人もワクワクする~!
小さいお子さんも来ていて、嬉しそうに見てました。展示作品の妖怪を知ってるっぽい。
どこで見たんだろう?水木先生の妖怪を?
ナマで見えてたりして!?
(リーフレットより)
一反木綿
鬼太郎のまんがだと、空を飛ぶ時の乗り物になっていますがね。
緻密にびっちり描き込まれていてくらくらします。
老眼メガネをかけ、まじまじ凝視していくものの、100点以上あるので途中でへばる。
ソファで休憩。
ものすごく細かい背景のペン画。
子供の頃は何とも思わなかったけど、歳をとってから見ると、昔の山奥や里の家や街並みを生々しく捉えていて、ぐわーっと来ますね。
懐かしい気持ち? でも私が生まれる前の日本だしなぁ?
生きてるのですよ。木も草も波も家の壁も。
(リーフレットより)
あかなめ・・・。
汚れた風呂桶をなめに来る妖怪。意味が分からん。
これは絶賛来てほしくないです。
ここからちょっとだけ専門的な話になります。。。
面倒な方は飛ばしてちょ。
水木先生が描く妖怪画のなかに、江戸時代中期の浮世絵師・鳥山石燕(とりやませきえん) が描いた、
「画図百鬼夜行」(えずひゃっきやぎょう・初版安永5年(1776)) シリーズから図像を継承しているものが多くあります。
ぐりぐり、大学の卒論は百鬼夜行絵巻の図像の継承についてでした。ものすごい昔のことですが。
共通する妖怪がいっぱいいます。泥田坊とか火車とか。時代を超え、図像を現代へ描き継いでくれているのがありがたいです。
で、どうして水木先生が、鳥山石燕の百鬼夜行の絵柄を知ってたんだろうと当時から疑問だったんですが、この展示で謎が解けました。
先生、画図百鬼夜行の実物を所有していたのでした。
江戸時代の本ですよ。神田の古本街で購入したそうです。
初版本では無いようですが、昭和にまだ世の中に出回っていたのが衝撃でした。
私も欲しい!?
石燕の絵は妖怪だけですが、先生のほうは妖怪+遭遇して驚く人達+背景 とあって、より生き生きしてて素敵です♪
妖怪って生き生きしていますよね? 幽霊と違って一回死んでいないからですかね。
専門的な話おわり
展示室内にARの仕掛けがあったので、専用アプリをインストールして試してみました。
指定された場所にスマホを向けると、
ぐわーん。飛び出す「がしゃどくろ」。
「ぬらりひょん」と「アマビエ」も飛び出てきます。実際には動きます。
ぬらりひょん、かっこいいですよね?妖怪の総大将。
アマビエも水木先生が描いていたのは知りませんでした。点描でした。
そういえば、2019年の「水木しげる 魂の漫画展」 (その時の日記こちら) で、アシスタントだった池上遼一先生が一日中、点描の点を打たされて眠くなったと言っていましたね。。。
ぬりかべも飛び出てる!?
いや、こっちはリアルにいる方だった。
まばたきするんですよ、このぬりかべ。 この子普段どこにしまってあるんだろう。
楽しかった~♪
見終わった後、ちょっと点描で妖怪を描きたくなったけど、大変そうで実行していません。