↓風雲ライオン丸 第13話より
第11話で登場したタイガージョーですが、続く第12話ではお休み。
次の登場は
第13話「たてがみかがやくライオン丸」
となります。
素人目に見ても、第12話は製作順としては第11話より先に作られており、完全に作風が路線変更前のままだと分かります。
放送順と制作順が違っても、とにかく1週でも早く第11話を放送し、路線変更をアピールしたかったという事がはっきりと感じ取られます。
結果、シリーズ構成上の問題がいろいろと発生し、タイガージョー欠席以上に無理が生じてしまったのが、ライオン丸が兜をかぶっているのか、脱いでいるのか、という話。
折角第11話できちんとストーリーに絡めて理由を付けて兜を脱いでたてがみを見せるスタイルにライオン丸のデザインを変更したのに、第12話では兜を被ったスタイルに戻ってしまうのです。 路線変更前に制作したのだから仕方がないですよね。
で、この第13話でまた脱ぐことになるのですが、下手に第11話でしっかりと脱ぐエピソードをやってしまったためか、第13話ではなんだか本筋に関係ないもの凄くとってつけたような理由で脱いでしまうんですよね……
そして第13話、本来は「路線変更前」に脚本の大筋は出来上がっていたものに「路線変更後」の要素を加えて改変したエピソードと思われます。
しかし、これが思わぬサービス編を誕生させることとなりました。
本来登場しないはずだった錠之助=タイガージョーを登場させているので、本筋にはろくに絡まず……というか絡めることができず、タイガージョーはあくまで助っ人役に徹しているのです。
これが他のタイガージョー登場編とは決定的な違いとなりました。
風雲ライオン丸という作品にタイガージョーが復帰するという話題を耳にしたとき、視聴者が期待した番組スタイルとはどういうものだったのでしょう?
おそらくは「ライオン丸、タイガージョーが活躍するダブルヒーロー物」というスタイルだったと思われます。
が、実際の番組はそういうスタイルにはならず、獅子丸と錠之助が激しく意見を戦わせ、それにより視聴者に「悪と戦う正義の者とは、どういった者であるべきなのか?」と問いかけるような作風となっていきました。
(これはこれで魅力的なのですが……)
結果的に、ライオン丸とタイガージョーがクライマックスで共闘し怪人をやっつける、という本来望まれるであろうダブルヒーロー物としてのエピソードは、最終回まで見ても、第11話とこのエピソード(第13話)と第15話の3回しかないのです(笑)!
しかも、第11話がブラックジャガー退場編としての性格も強く、第15話ではライオン丸とタイガージョーは意見対立したままのクライマックスであることを考えると、純然たるダブルヒーロー物的エピソードはこれ1本だけと言っていいと思います。
この第13話も本筋自体はかなりシリアスで重い印象のストーリーなんですけどね。
シリアスなドラマとダブルヒーローの活躍という爽快感とが合わさったエピソードとみるか、
相反する要素がごちゃ混ぜになった ちぐはぐな印象のエピソードとみるか、
評価は分かれるところだとは思います。
恐るべき威力を持った「連発銃」を完成させた青年:小太郎と、その父:白雲斉。
これを量産すれば天下も取れると大はしゃぎの息子に対し、白雲斉はそのあまりの性能に逆に不安を覚える。
白雲斉「まったく、大変な物を作ってしまった……」
↓風雲ライオン丸 第13話より
そして連発銃の存在を知った獅子丸もまた、その存在を脅威に感じる。
獅子丸「恐ろしい武器だ。マントル一味の手が伸びる前に何とかしなければなるまい」
↓風雲ライオン丸 第13話より
はたして獅子丸の懸念通り、マントル一族は連発銃を手に入れるべく行動を開始。
怪人ペルソナがその任に当たることとなった。
そして、マントルに狙われているとも知らぬ小太郎の前に、姿を現す一人の男……
↓風雲ライオン丸 第13話より
(つづく)
↓風雲ライオン丸
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。