↓風雲ライオン丸 第13話より
第13話は、本来は「路線変更前」に脚本の大筋は出来上がっていたものに「路線変更後」の要素を加えて改変したエピソードと思われます。
しかし、これが思わぬサービス編を誕生させることとなりました。
第13話「たてがみかがやくライオン丸」
です。
(つづき)
恐るべき威力を持った「連発銃」を完成させた青年:小太郎と、その父:白雲斉。
これを量産すれば天下も取れると大はしゃぎの息子に対し、白雲斉はそのあまりの性能に逆に不安を覚える。
そして、マントルに狙われているとも知らぬ小太郎の前に、姿を現した一人の男……。
↓風雲ライオン丸 第13話より
錠之助「お前の作った連発銃、俺にくれぬか?」
小太郎「ふざけるな!」
男の言葉を一蹴すると彼に挑みかかる小太郎であったが、実力差は歴然。
まるでかなわない。
小太郎「誰が渡すものか。くそうっ!」
逃げるようにその場を去る小太郎。
が、その前にさらにもう一人……。
獅子丸だ。
↓風雲ライオン丸 第13話より
獅子丸「怪しい者ではない。 話したいことがある。
君の発明した連発銃だが……あの武器を一体何の為に使うのか、教えてくれないか?」
小太郎「断る。得体のしれないあんたに言う必要はない!」
獅子丸「ならば君に聞くが、
あの武器が何者かに狙われた時のことを考えたことがあるのか?
その結果は、この国がどうなるか考えたことはあるのか?
あの武器の破壊力を知っている君のことだ。見当はつくだろう?」
小太郎「うるさい! 連発銃は誰にも渡さない! 俺のものだ!! 俺が守ってみせる!」
獅子丸「守ることを考える前に、壊すことを考えないのか!?」
小太郎「黙れ! 説教など俺には無用だ!」
優しく語り掛けるところから始めていますが、要は獅子丸は「あまりに危険のものだから、自分の手で壊してくれ」と説得に来たわけです。
まぁ、普通に考えて小太郎が簡単に首を縦に振るとは考えられません。
ですが小太郎は反論の際に「お説教など無用だ」と言っているので、
自分が説教をされている=獅子丸は難癖をつけてきたわけではなく、正論を自分に諭してきているのだ、と、頭では理解できているようです。
確かに、連発銃が悪の手に渡れば日本は大変なことになり、そして、小太郎には悪の手から連発銃を守り通す力は、ない。
小太郎に納得してもらうには、もう少し時間をかけた説得が必要であろう。
が、マントル一族はその時間を与えず、襲ってきた!
ペルソナ「小太郎、お前の連発銃は、我らマントル一族がもらった!」
このペルソナという怪人、フードとマントを被ったミイラ男、といった出で立ち。
ただ、ぎょろりと両眼が開いており、包帯には激しい流血を思わせる血の跡があるという不気味さ。
とはいえ、まぁ怪人なので、この位は普通のデザインかと思いきや……
↓風雲ライオン丸 第13話より
怪人ペルソナ。