ウルトラマンブレーザー 第18話感想(ネタバレあり) | 無敵動画堂高田のブログ

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ウルトラマンブレーザー

 第18話「そびえ立つ恐怖」 感想(ネタバレあり)です。

 

 

 

 

 

 数回の息抜き(?)を挟んで、いよいよメインストーリーがぐっと動くエピソード。

 とはいえ、今回のドラマの中心は「司令部の秘匿事項」よりも「ゲントの家庭内問題」。

 

 ところで、(このエピソードがってんじゃなく番組全体で)「司令部が秘匿していることは何か?という謎に絡む話はエミを主人公にして動く」という傾向があるので、スタッフの意識としてはこの番組ってゲントとエミの二人主人公体制っていうことだったんですかね?

 

 

・汚染獣イルーゴ

 

 登場怪獣が基本的に玩具化されるこの番組だけれど、さすがにこいつはソフビでは発売されないかぁ(笑)。

 有毒ガスを放出し、攻撃を加えると更にガスを出すため、下手に攻撃ができない……。

 似た設定を持つ怪獣が「ウルトラマンネクサス」に複数登場しましたが、(あちらはもっぱら、可燃性ガスを放出しているため攻撃を加えると周囲に被害が出るから攻撃できない、という設定でしたが)正直、ネクサスの時はあまり好きな設定ではなかったなぁ。

 緊迫感を増すというよりは、(従来のウルトラシリーズに比べての)作品スケールの小ささをカバーするために考え出された設定、という感じがどうしてもぬぐえなかった。

 今作では、緊張感を増す という方向でよく機能していたと思います。

 アースガロンが巨大空気清浄機と化すという対抗策含め、緊張感あり楽しくもあり、の設定でした。

 

 

・調査中のところを、報道に見つかってしまうゲント

 

 今回の後半の展開の前振りが序盤から丁寧にされました。

 ちゃんと段取りを踏む脚本が良いですね。

 

 

・ジュン(息子)にプレゼントされた腕輪を置きっぱなし

 

 こ、これは良くない……良くないよ、ゲント!

 そしてこれもまた、今回の後半の展開の前振りなのでした。

 

 

・ニュース映像で、家族に主体バレ

 

 ウルトラマンであることがばれたわけじゃないですけどね。

 特殊部隊所属であることはバレた。

 が、むしろそのことで霧が晴れたように家族円満に。

 

 ジュン自作の腕輪の前振りが、非常に良く出来ていましたね~。

 

 家族不和の象徴のように登場させておいて、

 ゲントがその腕輪を付けざるを得ない状況にしておき、

 報道で、世界に二つとない自分の作った腕輪をしている隊員の活躍を見、

 父の正体に気づいた息子は、父へのわだかまりを無くす。

 

 不和の象徴だった物が、和解の決定打へと変じるのは見事な小道具の使い方。

 今回は、正統派の脚本の出来が、本当に良かったです。

 

 ただ、このニュース映像で特殊部隊隊員の腕輪を見て、ジュンは父だと気づくという演出、セリフできちっと説明しないものだから、それと気づかなかった視聴者もいらしたみたいで。

 ネットで感想を見てみると

「ガスマスクで顔を覆っていただろ? 目しか映ってないのになんでゲントだって分かるんだよ、この子(爆)」(他人の感想文をそのまま流用するわけにもいかないので、意訳です)

みたいな意見も。

 う~ん、私は「おお、いい脚本だし、丁寧な演出だなぁ」と思っていただけに、やや衝撃を受けました。

 何が起こったのかが観た人に伝わっていないのでは……。

 とにかく、分かりやすさっていうのは演出のキモだよなぁ、と、その感想を読んで改めて思うのでした。

 

 

 さて、今回の感想ってんじゃなく、番組全体への感想になるのですが。

 

 せっかくの妻子持ち設定なのだから、「家庭内問題編」はやるだろうなとは思っていましたが……思ったほどやらなかったな、この番組というのが正直な感想です。

 今回と第10話くらいかな?(この感想記事を書いている時点で、最終回まで一応は視聴済みです)

 もうちょっと、この設定を活かしてもよかったんじゃないかな~とは思います。 

 

 ウルトラシリーズで「家庭問題編」としてのエピソードというと、私としては真っ先に思い浮かぶのが映画「ULTRAMAN」なんですけど、今回の作品はややあれに近い雰囲気を持っていたかなぁ。主人公に対する妻の態度がソフトになっていたけれど。

 

   ↓ULTRAMAN

 

 ULTRAMANみたいな感じの話が観たかったの? って聞かれると、そうじゃないのですが。

 いやむしろ「家庭問題編」みたいなエピソードをやるんだったら、ULTRAMANには不満があるというか……。

 ちょっと、ULTRAMANの家族関係のドラマって、主人公(男性)に都合がよすぎる感じでしょ? やや妻が悪役にされている感があるというか、それでいて最後にはあまりにも夫に対して理解ある妻になってしまう感があるというか。

 

 勝手な期待だったんですけど、ブレーザーには「家庭問題編」として子供がらみで起こった問題に対してのパパママ奮戦記、みたいなものを明るく楽しく観られるような、そんなものを望んでいたんですね。

 いやホント、勝手な期待でした。

 

 と、なんだか不満めいたことを書いてしまいましたが、今回のエピソード単体で見ると、報道関係やジュン自作の腕輪など、丁寧な前振りとその回収がまっとうに描かれ、好印象です。

 

 

 さて次回!

 3年前の事故の生存者も登場し、いよいよストーリーは核心へ……?

 

 

 

 

 

 おまけ

 昔作ったやつ。

 ブログの内容とは、全く関係がありません。

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