昨日、’84ゴジラについて書いているうちに、今度はあっちが気になり始めました……。
あっち?
はい、’84ゴジラの海外版 ゴジラ1985 ですよ!
数十年前にビデオで観たきりですが、結構その内容は記憶に残っています。
あまりの改変ぶりに、衝撃を受けたからですね。
私の記憶が正しければ、
・東京めがけてソ連の核ミサイルが発射されるという展開、
日本版ではゴジラ襲撃による「事故」であり、
ソ連大使は命懸けでミサイル発射を阻止しようとするが、力尽き、発射されてしまう
だったのが「1985」では、
ソ連はミサイル発射をする気満々で、
それがゴジラ襲撃により発射停止装置が作動を始めてしまい、
ソ連大使は命懸けでミサイル発射に臨み、
最後の力を振り絞って発射ボタンを……ポチッとな(新撮カット)
に改変
・日本版では、ソ連の核ミサイル発射は事故なので、
ソ連から日本政府に連絡があり、日本からアメリカへ撃墜を要請する、
という流れだったけれど、「1985」では、
ソ連は意図してミサイルを発射しているので、日本へ連絡したりはせず、
アメリカが東京に向かうミサイルを発見し、日本へ連絡、
日本を救うため迎撃ミサイルを発射、
という展開に改変
・「反核」のテーマは見事に脱臭。
当然、ゴジラもまた核の犠牲者であるという視点は無くなり、
人間が奢り高ぶった時、大自然は必ず怒る。
それが、地震であり、台風であり、ゴジラなのだ、
という、大自然の怒りを体現したキャラクターに改変
……いや、基本ストーリーや、大部分の映像はそのままの流用なのに、こうも見事に別の映画になってしまうものなのか、と驚いた記憶があります。
日本版のままでも、ソ連は結構ひどい役どころを割り振られているな~と思うのですが
……ここまでしてソ連を悪役にしたいのか!?
ミサイルに関するくだりの改変って「ソ連を悪として描く」為だけの改変ですよね。
日本版は「反核」「反戦」がテーマとして色濃かったですけど、
むしろ「1985」を観ると、
凄まじく根深い東西冷戦下の「相手国に対する憎悪」を見せつけられ、
何と言うか、見事に真逆。
だが、なにせ数十年前の記憶。
記憶改ざんが起こり、誤解している可能性もあります。
’84と併せ、こちらももう一度観返してみよう……と思っていたら、あれ?これってDVD化されていないの?
広告を探したら、VHS版しか見つからなかった……
↓ゴジラ1985
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。