ウルトラマンブレーザー
第11話「エスケープ」 感想(ネタバレあり)です。
さて、前話である第10話は、やはり「前振り」ともいえるエピソードでした。
言葉を交わさないので、意思疎通がやや困難なブレーザー。
その「個性」を存分に発揮したエピソードが出てきた感じですね。
・SKaRDとしてはブレーザーが現れた時、味方として認識しますか?
作中で、味方側レギュラーキャラクターに、このセリフを言わせてしまうのか~。
まぁ、今回のエピソードの「軸」の一つなので、それを視聴者にハッキリ解ってもらうために、明確に「誰かにセリフで言ってもらいたい」とは思うのですが。
子供って、こういうセリフを言うキャラ(ヒーローを味方となかなか信じないキャラ)、あまり好まないでしょう?
いや、統計を取ったわけじゃないんですけど、自分が子供の頃のことを思い浮かべたりしての、肌感覚での発言です。
ネクサスなんかでウルトラマンに対しての攻撃命令を出したり「了解! ウルトラマンを攻撃します!」とノリノリだったキャラ達が子供達に好かれていたかなぁ? とか思うと、やっぱりちょっと苦しかったと思うんですよね。
テルアキの人望が子供たちの間で落ちたりしないか? なんて余計な心配を(笑)
・いつも以上にミリタリー色強めの脚本
脅威警戒態勢チャーリー
サーモバリック弾頭
誘導装甲貫徹弾
……こういう言葉に、いちいち野暮な説明を入れず「知っているのが常識」としてセリフに組み込むのが、まぁ、この番組らしくスマートでかっこいい。
元々ミリタリー色強めの作品ではあるけれど、今回はいつも以上ですな。
いや「デフコン3発令!」なんてのはこのテの作品でよく聞く言葉だと思うのですが、「脅威警戒態勢チャーリー」ってのは馴染みがなく分からなかったので、私は視聴後に調べましたよ(笑)。
無知で申し訳ない。
皆さん、このレベルの言葉は常識で、何の説明も無しで大丈夫なんですかね?
なんというか、ちょっと前までの私は「ロケット弾」と「ミサイル」を使い分けていただけで、その作品に対し「おお、スマートでカッコいいなぁ」なんて思っていただけに(笑)。
これらの言葉をなんの解説も無しにセリフに組み込んでいるあたり、この番組、対象年齢を「分からない言葉があったら 親に『あれってどういう意味?』と聞く年代ではなく(おそらく親もまともに解説できない)自分で調べる、もしくは分からないままに放っておく(笑)年代」に設定しているんですね。
そういや1997年ごろ、「インストール」という言葉を、何の解説も無しに日常会話の中で使った「ウルトラマンティガ」を褒めるってファンもいたかなぁ。(同じ年の戦隊シリーズである「メガレンジャー」は「変身の時の叫び声」という特殊な言葉として使っていたんですよね)
現在ではすっかり一般的な言葉ですよね。
そう考えると、「脅威警戒態勢チャーリー」「サーモバリック弾頭」なんて言葉も、少なくともこのテの作品でなら、ある程度一般的な言葉、になっていくのかなぁ?
・ゲバルガ
↓ゲバルガ
宇宙電磁怪獣、とのこと。
うん、いいですね。 単に「宇宙怪獣」なのではなく「宇宙電磁怪獣」。
デザインは、前後編に登場する奴としては、やや異色……か?
いや、異色ですね、って書こうと思ったんだけど、そういや昔「ムルロア」なんてのもいたし、他にも割と変な奴はいるか、と考えを改めた次第。
・今日はホントに頼むぞ
ありゃりゃ、前回ので、ゲント隊長、ブレーザーにやや不信感?
せっかく息子のジュンに「今までで一番良かった」とまで言ってもらえていたのに……やっぱ自分の意志通りじゃないと、不満は残るか……。
・ブレーザー、退却……
周囲から見て、そこまで負けそうになっているわけでもないのに退却したら、まぁ「逃げた」としか解釈されないわな。
ただ単に「強敵が現れた!」という以上に「ウルトラマンと気持ちが通じ合えない」という不安感を煽りまくる前編。
いやぁ、このモヤモヤ感は素晴らしい!
ここから逆転するであろう後編の「爽快感」に期待が高まりますね!
さて次回!
サブタイトルからして、今回のモヤモヤ感を吹き飛ばしてくれそうな感じで、いいぞ!
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。