隠密剣士 という作品を、皆さんご存知でしょうか?
知っている人にしてみれば「知っていて当然」と思われるであろうレベルの人気作ですね。
主演はあの 月光仮面 で主演を務めた大瀬康一で、1962年10月~ 2年半にわたり放送され、視聴率は約40%も記録するなど、日本TVドラマ史に残るヒット作にして傑作です。
特筆すべきは脚本家:伊上勝の活躍です。
仮面ライダー等が好きな人なら、一度は観ておいて損はありません。
後の伊上勝脚本作品にも活かされるアイディアがこの隠密剣士の時点で数多く生まれており、「あ、仮面ライダーのあのエピソード、元はこれかぁ!」と膝を打つのは一度や二度ではありませんよ。
隠密剣士について詳しく語るのは今回のブログの本題ではないので、またの機会にするとして……。
その後、主演を林真一郎に変更して続けられたのですが、残念ながらそちらは人気が低迷し、3クールで終わってしまいます。
ですがヒット作故、その後さらにリメイク版が作られているのです。
1973年10月~放送された、荻島真一版です。
私、大瀬康一版しか観たことが無くて、他のシリーズは未視聴だったんです。
それが、CSの時代劇専門チャンネルで、なんと放送……されているのを第7話まで放送された時点でやっと気づくという大失態!
大いに悔しがりながらも、第8話以降は録画して初視聴。
う~ん、脚本は伊上勝さんじゃないし、全体的に作風がまともな感じで落ち着いていて、イマイチ面白みに欠けるような……。
が、同じことを、当時のスタッフも感じていたようで、2クール目に突入するや否や……。
タイトルを「隠密剣士 突っ走れ!」に改題。
脚本は伊上勝をメインライターに据え、佐々木守なども参加。
装甲車や巨大魔神像のようなトンデモない物が続々登場し、ミニチュア特撮シーンもふんだんに盛り込まれ。
グッと破天荒な内容に生まれ変わった。
そして、毎回の予告編ナレーションで強調されるのが、豪華ゲスト陣。
これが、
桜木健一(第1話)
浅田美代子(第3話)
野村真樹(第4話)
岡崎友紀(第8話)
とかは、まぁ、当時のトップアイドル陣。 分かり易い視聴率獲得の為のゲストですね。
そういった面々だけでなく、子供達の人気を得ようという意図からでしょう。
篠田三郎(第5話)(代表作:ウルトラマンタロウ・東光太郎 役、他)
高峰圭二(第6話)(代表作:ウルトラマンA・北斗星司 役、他)
星光子(第9話)(代表作:ウルトラマンA・南夕子 役、他)
潮哲也(第10話)(代表作:快傑ライオン丸・獅子丸 役、他)
池田駿介(第14話)(代表作:キカイダー01・イチロー 役、他)
牧れい(第14話)(代表作:スーパーロボットレッドバロン・松原真理 役、他)
と、当時の人気特撮物のヒーロー、ヒロイン役者が次々にゲストで登場。
私のような特撮オタクには、非常に興味をそそられる内容となりました。
しかし、そうなってくると「イマイチ面白みに欠ける」なんて感じていた前半の1~7話も、コレクションとして俄然手元に欲しくなってくるんですね。
ちゃんとコンプリートしたくなってくる。
録り逃し、残念だなぁ。
もう一回放送してくれないかなぁ。
後、こうなってくると、未視聴の林真一郎主演版も観たくなってくるなぁ。
時代劇専門チャンネルさん、是非とも、今一度の放送を……!
おまけ
昔作ったやつ。
ブログの内容とは、全く関係がありません。